冒険記録日誌
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| 2005年06月24日(金) |
ゲームブックの思い出 (いろんな出版社編) |
ゲームブックを知ってから一年くらいの間は、まだまだゲームブックの好みが固まっておらず、このころは私はいろんなゲームブックを遊んでいた。 金がないのでそうそう買えないのだが、覚えているのは勁文社の「コミック版スーパーマリオブラザーズ外伝シリーズ」。最初に決定するバトルポイント表の数値でクリア出来るかもう決まってるじゃん、と子供心に思ったものだ。(苦笑) 二見書房のゲームブックは、デパートの本屋で両親に何か一冊本を買ってくれるといわれたときに「グーニーズ」を買った。映画やファミコンゲームで当時はちょっとした流行だったからだ。このゲームブックは、主人公達が死亡することがなく、枝道も多く、どのルートも主人公達が面白可笑しく冒険を繰り広げてくれるので、何度も繰り返してもなかなか飽きなかった。後でTVで見ることができた映画より、断然面白かった。それなのに私が他の二見書房のゲームブックに関心がなかったのは、大半の作品のカバーイラストがひたすら胡散臭く思えたからだ。いや、あれはきついよ。おかげで私はグレイルクエストシリーズなどはまったく知らないまま、ゲームブックブームを過ごすことになる。 富士見書房は、D&Dだかなんだか知らないが面倒くさそう、という理由で買わなかった。今思えば全然ルールは複雑じゃないのだが、ゲーム性よりストーリー重視のD&Dゲームブックシリーズは、もし遊んでいたとしても当時は気にいらなかったのじゃないかな。
私の小学校では、ゲームブックはそれほど流行っていなかった。あくまでも男子の話題はTVゲーム中心である。 ゲームブックをしている者もいたが、遊んでいるのは創元推理文庫のゼビウスだったり、双葉文庫のドラゴンクエストだったり、とにかくTVゲーム系だった。 私の当時の印象ではゲームブックは、TVゲームの代用品として引っ張られているジャンルだな、というものだった。 そのうちに、私は出版社ごとにゲームブックの路線が違うことをようやく理解してきた。作者のことはそれほど気にならなかったが、出版社の違いは意識して購入するようになってきた。 ゲーム性もさることながら、装丁の良さなども私にとっては重要だった。西東社やボビージャパンなどのゲームブックはまったく印象がないので、たぶん見向きもしなかったのだろう。双葉とコンセプトの近い、勁文社のゲームブックをあまり遊ばなかったのも、表紙カバーが大きな理由だ。逆にそういう意味で最も気に入っていたのはファイティングファンタジーシリーズだった。 そのうち私は、創元推理文庫、社会思想社、双葉文庫以外のゲームブックにまともな作品はない!という一種の偏見を持つことになったのだ。*
続く
* もちろん私の好みとしてそう思っていたにすぎない。それ以外の出版社のゲームブックも結構売れていたことは知っていた。粗製濫造説の理屈で言うと、私にとっては上記の3社以外から出たゲームブックは全て滅亡につながった張本人になってしまう。中には本当につまらない作品しか出さない出版社もあったろうが、きっと自然淘汰されただろう。読者的には、そんな作品は本屋で立ち読み確認して買わなければいい話しだから。
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