冒険記録日誌
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2005年06月16日(木) 続・悪夢のマンダラ郷奇譚 その13

(ネタバレ注意。プレイ予定の方は読まないで下さい)

 灼熱地獄はそのまま地獄の穴に通じていた。穴の底にたどりつくと、熱さに苦しむ亡者たちが無数に浮遊して、それぞれに苦しそうな表情を浮かべている。
 こちらの涼しそうなレオタード姿を見て、亡者達が群がってきたが、勇者の剣を振るい上げると、亡者達はどよめき恐れおののいて道を開けた。
 道の先には扉が2つある。鬼のような顔の紋章がついた扉と、獣の顔ような紋章がついた扉。
 どっちが進むべき扉なのだろう。迷ったあげく鬼のような顔の紋章がついた扉を開ける。
 すると目を覆うばかりに眩い黄金の通路が開けたではないか。
 通路には心地よい音楽が流れ、通路の両側には豪華なチャイナ服(行商のおばさんが売っていた服に似ている)を来た無数の人々が、拍手をしながら私を出迎えてくれた。
 ついに脱出したらしい。感動を胸に拍手に手を上げてこたえながら、通路の奥へと進む。

「はっはっはっ。ついにやってきたか」
 通路の突き当りには、髭モジャの大男が玉座にすわっていた。
「わしは地獄の主。エンマ大王じゃ。おまえの罪状はエンマ帳にちゃんと書いてある。羊飼いの少年から毛皮の服を盗んだ罪をわしが知らないとでも思ったのか」
 あれは媚薬と交換したようなもので・・・と私が異議を申し立てても、エンマは聞く耳をもたなかった。いるんだよな。言いたいことだけ言って、人の話しを聞かない奴って。
 さっき拍手をしてくれた人たちが、汚れた服を次々に私に投げつけた。エンマが嬉しそうに宣言する。
「皆も小間使いが到着して歓迎しておる。まずは掃除と洗濯。それが終わったら小鬼の子守りもしてもらおう。おっとわしのパンツは特別に大きくて汚いから、念入りに洗っておけよ。ガッハッハッ」
 なんてことだ。ゴールまであと少しみたいなのに。
 死んだわけでもないので、阿弥陀様も地獄までは手出しができないようだ。
 本来はここでゲームオーバーなのだが、悪あがきに仙人から教えてもらった浮遊の術をつかってみようと試みる。

 すると体が宙に浮き上がり、みるみるうちに火炎地獄から脱出に成功した。
 すごい!やったぞ!だがどうやって術を解除するのだろう。
 そして体はそのまま陸上へあがり、空にあがり、やがてお空のお星様になった。

 ・・・・・・。

 あきらめてゴリラの巣に帰ろう・・・。


続く


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