冒険記録日誌
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| 2005年06月07日(火) |
続・悪夢のマンダラ郷奇譚 その4 |
(ネタバレ注意。プレイ予定の方は読まないで下さい)
意識がだんだん戻ってくる。すっかり見飽きた、草でできた動物の巣のような場所で私は真っ裸で寝ていた。傍らにはゴリラが幸せそうに寝ている。 バナナをムシャムシャと食べてから巣から抜け出し、原住民らしい男達にトーテムはヘビと答えてみる。 男達に酒やら蒸した芋やら豚肉を振る舞われ、勇者の剣とついでに腰蓑をもらった私は、魔女ランダのところへ行った。勇者の剣で脅して媚薬を剥ぎ取ると、意気揚揚と森を抜ける。
道はやがて、霧につつまれた墨絵のような山岳地帯に入りこんできた。裸の身には霧が寒くてこたえる。 途中で行商の太ったおばさんが道の向こう側からやってきたが、無視してどんどん進む。 もちろん目指すは仙人の居場所だ。崖っぷちで足を滑らせて、私の意識も深いモヤに包まれる。
どのくらい気を失っていただろうか。 私は白いフワフワしたものの上に横たわっている。気絶している間に私はドテラのような着物を着せられていた。 「気がついたようじゃの。わしもどうせ暇じゃから、ゆっくりしていきなさい」 私に話し掛けてきたのは、杖を握ってローブを着た白髭の老人という、いかにもな姿をした仙人だった。その姿を見て、ここが雲の上にいるのだというのが徐々に理解できてきた。 「どうじゃ、しばらくわしと話しでもせんか。質問があったらなんでも聞いてよいぞ」 そりゃ、願ってもない。まずは、あの阿弥陀様のことを聞いてみる。 「なんと、おぬしは阿弥陀君に言われてマンダラ郷にきていたのか。阿弥陀君とは懐かしいのう。元気にしておったかな」 仙人は今度は嬉しそうだ。阿弥陀様への文句を言うと仙人は面白そうに話した。 「くっくっくっ。阿弥陀君もなかなか策士じゃからな。よいか、おぬしはもてなくて悩んでいたのであろう。媚薬など所詮、一時的な効果にすぎん。薬の効果が薄くなれば、結局のところは元通りだ。それより、おぬしが生まれ変わって魅力的な人間になれば、相手がほおっておかん。つまりじゃな。おぬしは今、人格改善の旅をしておるのじゃ」 今度は、それなら媚薬なんて意味がないじゃないですか。と口を尖がらせて答えておく。 「そんなことはない。このあと媚薬が必要になることがあるはずじゃ。せっかくだからヒントをやるが、マンダラ郷の脱出の為には、一つの品物、一つの呪文、一つの術、一つの服が必要なのだ。それらを手に入れるためには、さらに他の品を使うこともあるぞ」 媚薬の使い道はあの羊飼いの少年に渡すことだろうが、一つの品物とは勇者の剣だろうか。一つの服とは熱さに強い服か水中でも平気な服のどちらかだろう。一つの呪文と一つの術は今の所ちょっと見当がつかないなぁ。 悩んでいる私に仙人が「わしの弟子にならんか」と持ちかけてきたので、一応いろんな選択肢を選んでおこうと今回は弟子入りを志願してみた。すると仙人は目を細めて言った。 「そうかそうか、弟子になってくれるか。嬉しいのう。じゃが、残念なことにマンダラ郷には厳しい掟があっての。治外法権になっている一部の場所を除くと、おぬしには永住権はとれないのじゃ。よしよし、代わりにとっておきの術を教えてやろう。浮遊の術じゃ。使いたくなったらいつでも230番へ飛ぶがいい。危険な術じゃから、どうしても必要な時以外は絶対に使うでないぞ。これこれ、のぞき見もいかん。さあ、ではそろそろ行くが良い」 さっき言っていた、一つの術とはこれのことか。仙人も人が悪いな。弟子入りを志願しなければ黙っていたに違いない。 仙人と別れて、山を下っていく。草原地帯で羊飼いの少年に媚薬を渡し、毛皮の服を手に入れ、氷の海をわたって、海の女神にゴールドサーモンをもらって引き返す。 しばらくするとアラブ風の町にたどり着いた。もう使い道のなくなった毛皮を金貨2枚で売って、羊(金貨1枚)を購入する。 羊は町を出るとジグザグに草原を走り回る。オオカミのいる付近を察知してうまく避けていたのかもしれない。いつの間にか私は草原地帯を抜けだしていた。 どっしりと座り込んで動かなくなった羊に感謝して、1人で先に進む。
古代遺跡の発掘現場のような場所でディッグ博士にヒントをもらったあと、ドラゴンに出会う。ゴールドサーモンを欲しがるので、今度は素直にあげることにした。 「ありがとう。これはお礼だよ」 私が空にほおり投げたゴールドサーモンを、ドラゴンは器用にキャッチすると、バラバラと空から金貨を落としてきた。全部で11枚もある。なるほど、どうやらここはゴールドサーモンをあげた方が正解らしい。 スフィンクスの所までもどって、3つの謎に挑戦する。三度目の正直だ。 「第三問目。トーテムでマンダラ郷を脱出可能なのは何種類あるのか」」 ええい、答えは1つだ! 「ファイナルアンサー?」 ファイナルアンサー!頼む。当たってくれ。 ディック博士のヒントを合わせると1×4でパラグラフ4へ行けばいいのだな。 スフィンクスは黙っている。駄目か?失敗したのか?
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・・・・・・
「正解」 おお、よかった。スフィンクスはなおも続ける。 「どのトーテムのことかは、ここではあえて言うまい。ところでお前は神殿の呪文を聞いているか」 神殿の呪文。そんなものは知らないぞ。 「そう、お前は呪文を知らなかった。となれば、またいずれ阿弥陀様の懐へ戻り、ここへくることになるだろう。そのときの為にヒントを言っておく。羊飼いの少年に出会ったら引き返して北へ行け。海の女神に出会ったら帰り道は別の道を通って南へ行け。以上だ」 それっきりスフィンクスは押し黙り、あたりに静寂が訪れた。 なにか、もう今回の脱出は不可能という宣言をうけたような感じだな。(汗) とりあえず、道は西、東、南へと伸びている。 西へ進むと、たちまち砂嵐に巻き込まれてしまった。 バイオリズム数も悪く、あれよあれよと吹き飛ばされ、気が付くと235にいた。
235
「あーあ、やられてしまったのか。やれやれ、時間を巻き戻さねばならん。そなたは、まったく救いがたい奴じゃのう」 意識を取り戻すと、暗闇の中で、あのゴミ捨て場で出会った阿弥陀様がぼやいていた。 阿弥陀様の指示どおり、もう一度パラグラフ1へと進んでやり直す。
続く
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