冒険記録日誌
DiaryINDEX|past|will
| 2005年06月06日(月) |
続・悪夢のマンダラ郷奇譚 その3 |
(ネタバレ注意。プレイ予定の方は読まないで下さい)
意識がだんだん戻ってくる。すっかり見飽きた、草でできた動物の巣のような場所で私は真っ裸で寝ていた。傍らにはゴリラが幸せそうに寝ている。 バナナをムシャムシャと食べてから巣から抜け出し、巨大な木々のそびえる熱帯ジャングルをあてもなくさまよう。 前方から数人の原住民らしい男達がやってきた。トーテムは何かと聞かれるので、ちょっと考える。 スフィンクスの答えは3ではなかったとすると、勇者の剣を手に入れた上に、食事も出来るヘビのトーテムただ1つが正解ではないだろうか。 今度はヘビと答えてみる。 すると男達は歓迎して村に招いてくれた。酒やら蒸した芋やら豚肉を振る舞われる。これらをムシャムシャと食べ、勇者の剣とついでに腰蓑をもらった私は、魔女ランダのところへ行った。勇者の剣で脅して媚薬を剥ぎ取ると、意気揚揚と森を抜ける。
道はやがて、霧につつまれた墨絵のような山岳地帯に入りこんできた。裸の身には霧が寒くてこたえる。 途中で行商の太ったおばさんが道の向こう側からやってきたが、無視してどんどん進む。 すると道幅が徐々に狭くなってきて崖にへばりついているような格好になってきた。もはやロッククライミングだ。引き返す選択肢もあったが、少し意地になって先へ進む。 ああっ、足が滑ってバランスが崩れて、霧の谷へまっさかさまに落ちていった。 私の意識も深いモヤに包まれる。
どのくらい気を失っていただろうか。 私は白いフワフワしたものの上に横たわっている。気絶している間に私はドテラのような着物を着せられていた。 「気がついたようじゃの。わしもどうせ暇じゃから、ゆっくりしていきなさい」 私に話し掛けてきたのは、杖を握ってローブを着た白髭の老人という、いかにもな姿をした仙人だった。その姿を見て、ここが雲の上にいるのだというのが徐々に理解できてきた。 「どうじゃ、しばらくわしと話しでもせんか。質問があったらなんでも聞いてよいぞ」 そりゃ、願ってもない。まずは、あの阿弥陀様のことを聞いてみる。 「なんと、おぬしは阿弥陀君に言われてマンダラ郷にきていたのか。阿弥陀君とは懐かしいのう。元気にしておったかな」 仙人は今度は嬉しそうだ。阿弥陀様への文句を言うと仙人は面白そうに話した。 「くっくっくっ。阿弥陀君もなかなか策士じゃからな。よいか、おぬしはもてなくて悩んでいたのであろう。媚薬など所詮、一時的な効果にすぎん。薬の効果が薄くなれば、結局のところは元通りだ。それより、おぬしが生まれ変わって魅力的な人間になれば、相手がほおっておかん。つまりじゃな。おぬしは今、人格改善の旅をしておるのじゃ」 今度は、それなら媚薬なんて意味がないじゃないですか。と口を尖がらせて言ってみた。 「そんなことはない。このあと媚薬が必要になることがあるはずじゃ。せっかくだからヒントをやるが、マンダラ郷の脱出の為には、一つの品物、一つの呪文、一つの術、一つの服が必要なのだ。それらを手に入れるためには、さらに他の品を使うこともあるぞ」 おお、これは重要なヒントを知ったぞ。まあ、媚薬の使い道はあの羊飼いの少年に渡すことだろうが、一つの品物とは勇者の剣だろうか。一つの服とは熱さに強い服か水中でも平気な服のどちらかだろう。一つの呪文と一つの術は今の所ちょっと見当がつかないなぁ。 あれこれ悩んでいる私に、仙人が「わしの弟子にならんか」と持ちかけてきたが、ろくな目に会わない気がするので丁重にお断りをする。仙人と別れ、山々をくだって草原地帯へ進んでいった。 しばらくするとアラブ風の町にたどり着いた。
あれ、羊飼いの少年はどこにいったんだ。うっかり道を間違っちゃったらしい。(汗)
なにかもう今回は脱出不可能な気がして意気消沈なのだが、しかたがないので使い道のなくなった媚薬を金貨2枚で売って、羊(金貨1枚)を購入する。 羊は町を出るとジグザグに草原を走り回る。オオカミのいる付近を察知してうまく避けていたのかもしれない。いつの間にか私は草原地帯を抜けだしていた。 どっしりと座り込んで動かなくなった羊に感謝して、1人で先に進む。
目の前にエジプト風の砂漠のような光景が広がっている。スフィンクスがいる付近を無視して進むと、古代遺跡の発掘現場のような場所に行き当たった。 「おおい、そこの君。ここは立入禁止だ。入ってはいかん」 発掘責任者のディッグ博士が声をかけてくる。スフィンクスの謎かけのヒントをもらうと礼を言ってその場を離れる。 少し覚悟していたがドラゴンは登場しない。 ゴールドサーモンはもっていないと、現れないようだ。どうせ、脱出不可能だからと、スフィンクスのところに戻らずに、山岳地帯を目指して進んでみた。 しばらく歩いているとモヤモヤした影が現れ、ゆっくりと形をもちはじめた。悪魔が私を襲いにきたのだ。 「ようこそ魔の山へ。ここは精霊や阿弥陀様の力も及ばない暗黒の世界だ。今日からはおまえも我々の仲間になるのだ」 阿弥陀様の力が及ばないでは、復活できないではないか。こんなところで負けるわけにはいかない。勇者の剣を振り上げると、悪魔は身を引いた。 「ちぇ、やっかいなものをもっているな。じゃあ、勝手にするがいい」 悪魔は退散して、どうやら最悪の事態はまぬがれたようだ。しかしバイオリズム数が悪く、そのあと迷子になって魔の山をさ迷いはじめる。こんなところで死んでは駄目だ。阿弥陀様に復活してもらえないではないか。 ようやくスフィンクス近くの道端に戻ってきたとき、疲労と安堵のあまり意識が遠のいていった。235へ進む。
235
「あーあ、やられてしまったのか。やれやれ、時間を巻き戻さねばならん。そなたは、まったく救いがたい奴じゃのう」 意識を取り戻すと、暗闇の中で、あのゴミ捨て場で出会った阿弥陀様がぼやいていた。 阿弥陀様の指示どおり、もう一度パラグラフ1へと進んでやり直す。
続く
|