冒険記録日誌
DiaryINDEX|past|will
| 2005年04月28日(木) |
悪夢の妖怪村(鳥井加南子/祥伝社) |
「悪夢のマンダラ郷」と同じ悪夢シリーズ、その第一弾の作品です。 基本的なルールですが、アミダクジを引いて“運命数”を決め、日の日付を足して、“バイオリズム数”を決めて遊ぶところは変わりません。違うのは最初に登場してアミダクジを差し出すのは阿弥陀様じゃなくて、妖怪村らしく妖怪アミダ婆ということくらいですか。 他にはカメラやサンドイッチなどの所持品と3000円の所持金を管理する必要があるのですが、これくらいなら暗記でゲームを楽しめるかと思います。
さてゲーム本編の方ですが、「悪夢のマンダラ郷」と違って舞台は日本のようです。 妖怪が登場すると評判の村を、ビデオカメラ片手に取材にきたのが主人公というわけです。村と言っても登場人物が1人残らず全員妖怪の奇妙な村。妖怪ヤブレガサやのっぺらぼう、ろくろ首、カッパのような和風妖怪がわんさと登場します。 ヘタをすれば鬼たちに食べられたり、亡霊の仲間になったり、永遠に走り続ける幽霊電車にのってしまうとか、なかなか悲惨な結末が多数待っていますが、「悪夢のマンダラ郷」のような復活の趣向はなく、そのままゲームオーバーなのがちょっと不満。最初からやり直すのは同じなのですが、あの味付けが良かったのに。 まあ、こちらが第1弾なので復活のシムテムは、第2弾で改良されて加えられたのだとも考えられますが。
妖怪たちは基本的に温厚です。中にはいきなり襲ってくる攻撃的な奴もいますが、大抵の妖怪とは警告なりの会話が出来ます。中には、カメラ撮影に応じてくれるものやヒントをくれるものまでいて、どこか愛嬌すら感じさせます。 あげくにはファミリーゴーストなんて不気味なコンビニまで立っていたり、後半にはドラキュラやゾンビなどの西洋妖怪、果ては火星人まで登場してくる始末でマンダラ郷に負けず劣らずの狂いっぷりです。雰囲気的にまったくホラー要素はなく、ストーリーもあってないようなもの。そのノリはまさにマンダラ郷と同じシリーズだと感じさせます。 基本的に一方向システムで、何度も繰り返して正解のルートを見つけ出さないとこの妖怪村からは脱出できません。 時々双方向移動に切り替わることがあるぶん、融通が効くのでマンダラ郷ほどには繰り返さずにクリアできましたが、やはり難しいです。 脱出するまで何度も遊んで不思議な世界を味わう。これが悪夢シリーズの面白さでしょうね。
こうなると第3弾の「悪夢の幽霊都市」を持っていないのが本当に残念です。以前、古本屋で見かけたのにカバーイラストに敬遠して買わなかったのが悔やまれます。 第3弾ではいったい何者がアミダクジを差し出してくるのか・・・気になるなぁ。
|