冒険記録日誌
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| 2005年04月19日(火) |
悪夢のマンダラ郷奇譚 その4 |
(ネタバレ注意。プレイ予定の方は読まないで下さい)
意識がだんだん戻ってくる。いったい、どこで眠っていたのだろう。頭がぼんやりしている。ああ、ゴリラに巣まで運んでもらって・・・・・・。しくしく。もうそろそろ、いい加減に現実を見なくちゃ。 私はまぶたを開いてみた。わかっていたが、草でできた動物の巣のような場所で私は真っ裸で寝ていた。傍らにはゴリラが幸せそうに寝ている。 ふてれくされてバナナを食べてから巣から抜け出す。 巨大な木々のそびえる熱帯ジャングルをあてもなくさまよう。 予想どおり、前方から数人の原住民らしい男達がやってきた。トーテムは何かと聞かれるので、今度はヘビと答えてみる。 すると男達は歓迎して村に招いてくれた。酒やら蒸した芋やら豚肉を振る舞われる。試しに媚薬のありかを尋ねて見たところ、そんなものがあるとすれば魔女ランダがもっているだろうと教えてくれた。 世話になった礼をいって、村から出て行こうとすると、案の定だが男達は私を呼び止める。 「ちょっと、待て。これから旅を続けるのならどんな魔物にであうか分からない。この剣を持っていきなさい」 男達の指差した剣を見て、唖然とする。錆びてボロボロの古い青銅の剣じゃないか。 私の表情を見ても男達はいたって真面目に、この剣が長い歴史において数々の魔物を退治したという、由緒ある勇者の剣だと説明してくれる。半信半疑ながらも、礼を言って受け取った。 さらに真っ裸じゃ恥ずかしくないのか?と腰蓑もくれる。正直こちらの方がありがたい。礼を言って村を立ち去った。
険しいけもの道をさらに進むと、若い女性が木からするすると降りて来た。健康的な浅黒い肌に、長い髪をアップにして、ヒスイの耳飾りや、金製の腕輪などで着飾った美しい女性だ。 「なんて格好で歩いているのよ。ねぇ、この腰布を使いなさいよ」 騙されるものか。私が突き飛ばすと、女は化け物じみた老婆の姿へと変わった。 女の正体は悪霊や魔女たちを支配する恐ろしい女王ランダだったのだ。 媚薬のことを訪ねると「欲しければ腕づくで取りな」と小瓶を取り出して挑発してくる。しかし女は口汚く罵るものの、こちらを攻撃してこない。驚いた事に村の男達の言っていた話しは本当だったようだ。ランダは勇者の剣を持っていた私を怖がっている。剣で威嚇しながら強引に媚薬を取り上げたが、魔女は呪いの言葉を吐きながら悔しがるだけだった。 思ったより簡単に媚薬が手に入った。あとは元の世界に帰るだけだ。 でもどうやって?
(これで終わるわけはないよなぁと思いつつ)続く
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