冒険記録日誌
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2005年04月20日(水) 悪夢のマンダラ郷奇譚 その5

(ネタバレ注意。プレイ予定の方は読まないで下さい)

 やがて最初の冒険でワシに落とされた場所、森のほとりの川岸にたどり着いた。
 前回は川上に向かったので、今度は川下を歩くとほどなく海にたどりついた。砂浜から海上を見ると椰子の木一本しか生えていない小島がポツンとある。ここにいても何も出来ないようなので、大人しく引き返す。妙に意味ありげな島で気になるのだが・・・・・・。
 川上には向かったが、最初の冒険と違う道を辿っていく。しばらく歩くとアスファルトに覆われた道へ変わった。文明の世界に戻った気がして少しホッとする。
 やがて道はT字路となった。路肩で老婆がポツンと座っていたので道を尋ねてみる。
「この先になにかあるかじゃと。恐ろしいことを聞くものじゃ」
 老婆は震え声で答えた。なんでも南へ行けばチェーンソー魔、東へ行けばもっと恐ろしいキャタピラー邪蛮人の巣窟があるという。
 よく意味がわからないが、とりあえず南に進んでみた。
 アイスホッケーの白いマスクをかぶった男が、血しぶきや肉片をあびた姿のまま飛び出してきた。手にもったチェーンソーがチーン!と不気味な音をあげている。
 おいおいおいおいおい。いつから映画村になったんだよ!チェーンソー魔のチェーンソーが私に襲い掛かる。辛うじて勇者の剣で受け止めるたが、剣はあっさり折れてしまう。絶体絶命!
 しかし勇者の剣の魔力なのか、折れた剣先がチェーンソー魔にささって奴が苦しんでいる。このスキに命からがら私は逃げ出した。

 元のT字路に戻って、今度はキャタピラー邪蛮人の巣窟とやらに向かってみる。
 チェーンソー魔より恐ろしいと老婆が警告していたので、覚悟をしていたが辿り付くと何の事はない。そこは単なる工事現場だったのだ。キャタピラーとはブルトーザーなどの工事車両らしい。工事現場の人に元の世界に帰る方法を尋ねてみると、あっさり道を教えてもらった。
 礼を言って歩いていくと見覚えがある町並みが見えてきた。無事に家に帰ってきたのだ。口笛を吹きながら、自宅のドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。
 気が付くと、私はゴリラの巣で寝ていた。そんなバカな!
 もう一度同じように冒険を勧めて、私は自宅に帰ってくる。そしてドアを開けた・・・。

 どうやら私はゲームブックの恐怖、無限ループの世界にはまり込んだらしい。


(永遠に続けるのも嫌なので最初から)続く


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