冒険記録日誌
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| 2005年04月17日(日) |
悪夢のマンダラ郷奇譚 その2 |
(ネタバレ注意。プレイ予定の方は読まないで下さい)
意識がだんだん戻ってくる。いったい、どこで眠っていたのだろう。頭がぼんやりしている。ああ、確か私は火炎地獄へと落ちてしまって。まったく変な夢を見たな。それにしても、なにかがチクチクと肌を刺すなぁ。なんだろう。もうそろそろ、いい加減に目を覚まさなくちゃ。 私はまぶたを開いてみた。そして私は自分が、草でできた動物の巣のような場所に寝ているのに気がついた。チクチクするのも当たり前で、私は真っ裸だった。 私は周囲を見回そうとして、ゴリラが傍で寝ているのに気がついた。 な、なんだぁ。ここはいったい、どこだ。 思わずうろたえてしまうが、頭のどこかでまたマンダラ郷の最初の場所へ戻ってきたと納得するところがあった。しかし、何が悲しくてゴリラと添い寝しなくちゃならんのだ。
ゴリラの頭の上にバナナがあったので、ムシャムシャと食べて腹ごしらえをする。巣の奥に毛皮と紐らしきものがあったので、今度は無理にとろうとしてみるとこれが成功した。原始的だが毛皮の服を着込むと巣から抜け出すことにした。 巨大な木々のそびえる熱帯ジャングルをあてもなくさまよう。ここはどこなのだろう。ゴリラがいるからアフリカなのか。さきほど、カンガルーのような動物も見かけたのだが。それにこのジャングルはまるでニューギニアかアマゾンだ。 いやいや、どれも違う。ここはやっぱりマンダラ郷なのだ。気が付くと、紐がほどけたのか服がずり落ちて、また真っ裸になっていた。やれやれ、意味がなかったな。 やがて、前方から数人の原住民らしい男達がやってきた。トーテムだのなんだのと聞かれるのが煩わしいので、接近する前に道を外れることにする。 しばらく歩いていると、若い女性が木からするすると降りて来た。健康的な浅黒い肌に、長い髪をアップにして、ヒスイの耳飾りや、金製の腕輪などで着飾った美しい女性だ。 「なんで裸で歩いているのよ。ねぇ、この腰布を使いなさいよ」 おもわずデレデレしながら、女に腰布をつけてもらった。これがまたいけない。 女のしなやかな腕が私の腰にしっかりと絡みついて、信じられない力で締め上げてきたのだ。もがいてももがいても解けない。やがて腰骨が折れる音と共に、私は意識を失った。パラグラフ235へ進む。
235
「あーあ、やられてしまったのか。やれやれ、時間を巻き戻さねばならん。そなたは、まったく救いがたい奴じゃのう」 意識を取り戻すと、暗闇の中で、あのゴミ捨て場で出会った阿弥陀様がぼやいていた。 阿弥陀様の指示どおり、もう一度パラグラフ1へと進んでやり直す。
(すぐ死んじゃうゲームらしいな、とか考えながら)続く
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