冒険記録日誌
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| 2005年03月29日(火) |
ブラッドソード2 魔術王をたおせ!(デイヴ・モリス オリバ−・ジョンソン/富士見書房) その7 |
(ネタバレ満載です。ブラッドソードをプレイ予定の方は読まないで下さい)
湖には3つの門が建っていた。それぞれ「虐殺の門」「混乱の門」「恐怖の門」と看板がついている。 「なんとも趣味が悪いな」 リー・チェンがため息をつく。どの門に入っても酷い目にあいそうだ。 どの門から入ろうか考えていると、湖の傍の岩陰からのっそりと家ほどの大きさのある巨大な爬虫類が現れた。城の門番に違いあるまい。 そいつはのっし、のっしとこちらに近づいてくる。大きさを別にすれば、二本足で立ったトカゲのようだ。いずれにせよ、話しかけても戦っても無駄になりそうな相手だ。 「逃げろ!」 先頭に立っていたバーガンが声をあげると同じに、化け物の尻尾がバーガンを薙ぎ払った。吹っ飛ばされたバーガンは、地面に転がるように着地すると、他のメンバーと一緒に逃げ出した。 「大丈夫か!」 同じく走りながら、モリスが大声でバーガンに呼びかける。 「平気さ。レベル4だから生命力は十分あるからな。またオリバーに治療してもらうさ」 バーガンが答えると、モリスはちょっとムッとしたようだった。自分のレベルがまだ2であることが、コンプレックスらしい。知識や生命回復術などが使えるオリバーと違って、戦士は戦闘以外ではあまり役に立たないのを自覚しているのだ。
パーティ一行は「恐怖の門」に逃げ込んだ。門の周囲には毒蛇が何匹も渦巻いて、いかにも恐ろしさを演出している。 化け物は追いかけてきたが、門に顔を突っ込もうとして、毒蛇の一匹に鼻面を噛まれ、慌てて逃げ出した。 門の中に入ってホットひと息つこうとするが、全員息を飲む。 部屋の中はバラバラになった手足など無数の戦士達の死体が散乱していたのだ。まだ新しい血糊が壁にベットリとつき、この惨劇がつい先程のことだと感じさせた。生きている者はいないか、調べてみたが生存者は一人もいなかった。 おそらく外の化け物よりも手強い何者かが、この先にいるのだろう。 恐る恐る先に進むと死にかけたヒドラが一匹いた。戦士たちとの戦いによって、ヒドラも相当に傷ついていたらしい。生えている9本の大蛇の首のうち、7本がすでに死んでいる。だが、ヒドラの闘志は消えていなかった。生き残った2本の首が持ち上がって、こちらに噛み付いてくる! 戦闘がはじまった。 バーガンが剣で斬りつける。モリスは剣が届く位置に接近する。リー・チェンはお馴染みのソードブラストの魔法で攻撃するが失敗。オリバーは・・・ ヒドラの頭がオリバーに噛み付いた!すかさずバーガンが盗賊の特技を生かし、もう一度斬りつけて救おうとした。ヒドラはオリバーの体を咥えて話さない。 戦闘は2ラウンド目に入り、バーガンとモリスが一撃を加え、やっと頭を一つ屠る。もう一つの頭はリー・チェンの魔法に切り裂かれて、ヒドラは生き絶えた。 オリバーの様子を確かめるが、すでに死亡している。 モリスを生き返らせた金色の球はもうない。 みんな押し黙ったまま、オリバーへの祈りを捧げたあと先に進む。この戦いで得られたものは、ヒドラの牙だけだった。
続く
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痛恨の展開! オリバーの体力は満点でしたが、レベル2の僧侶では最高でも10ポイントの体力しかないのですね。 ヒドラの一回のダメージポイントが“サイコロ2個+2”。オリバーを襲った一撃は最高の14点のダメージだったのです。(鎧強度2を引いても12のダメージ) このゲームでは戦闘でマップを使うため、予めパーティの戦列を決めておく必要があります。それによって戦闘のときなどに各キャラクターの立ち位置が決まるのです。 今回は僧侶を最後尾にしていたのですが、魔術師と入れ替えて3番目くらいにした方が安全だったようです。レベル4の魔術師の体力なら20ポイントあったわけだし、最後尾は不意打ちを食らったときなどにも危険ですからね。 がっくり。
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