冒険記録日誌
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| 2005年03月09日(水) |
秘境温泉めぐり(奥谷道草/白夜書房) |
クロスワードランド2002年4月号のはみ出しゲーム。 私が遊びたいゲームブックの趣向は、その日の気分で変わるので、たまにはこのような唐突に古いはみ出しゲームを遊びたくなるんです。
このゲームの目的は、白夜山に天然の温泉が7つあって、そのすべてを巡りましょうというものです。シンプルですね。 7つの温泉を全部まわれば無病息災・頭脳明晰・出前迅速の効能があるそうで、俄然はりきります。温泉に入るのは気持ち良さそうだし、読んでいると本当に近場の温泉に行きたくなりますな。 と、最初は思っていました。 しかし、しかしです。 この天然温泉は無茶苦茶に危険なところだったのです。 まず、熊との遭遇。この山では熊さんによく出会うのですが、二度出会うと「僕に食べてもらいたいのだな」と熊さんなりに考えてくれたようで、主人公はムシャムシャと食べられてしまいます。とにかく熊の登場するパラグラフ25には、絶対近づかない事です。 続いて、気温。白夜山はとても寒いらしく、うっかり池に足をつっこんだりすれば、さぁ大変。数パラグラフ以内にどこかの温泉で温まらない限り、たちまち凍死してしまうのです。橋を渡れば崩れおちて冷たい川に落ちるのは当たり前、巨大温泉の中をじゃぶじゃぶ歩いている時は、あまりのお湯に茹だってそのままパッタリ死亡という展開すらあって、まさに命がけです。 トドメは、老婆。山小屋に住んでいる飢えた老婆がいるのですが、話し掛けただけで襲われます。ここで食料を持っていないと、なんと自分が食べられてしまうのです。いくら秘境の地といっても恐ろしすぎる。
このように命を削るような温泉めぐりなのですが、そのかわり謎解き自体は簡単な方です。時々出会う人々の話しをキチンと聞いていれば、特に迷わずに全ての温泉に到達できるでしょう。私はマッピングなしでクリアしました。 しかしいくら天然100%の温泉でも、ゲームブックでなければ絶対にこんな温泉にはいきたくありませんね。くわばらくわばら。
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