冒険記録日誌
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2005年03月08日(火) 終末の惑星 遥かなる西の帝国(塩田信之/双葉文庫) その8

(ネタバレ注意。プレイ予定の人は読まないで下さい)

 六度目のプレイ。
 僕は迷宮内を彷徨っていた。とはいえ、前回の冒険でマッピングの大半は終わっているので、今度はそう苦労はしない。
 ファムも黙って(といっても喋れないのだが)僕の傍をついてくる。お婆さんの家にいるように言ったのだが、彼女はガンとして聞き入れなかったのだ。
 迷宮内には一般兵士はいないものの、迷宮には4人の門番が行く手を塞いでいた。道中に体力を回復する手段がないので、中盤までに十分に強化していないと連戦するのはかなり厳しい。
 なぜかどーしてだかとっても不思議なのだが、どの敵もレーザー銃のような武器をもっていないのは助かるのだが・・・。この世界では接近戦は剣や拳で勝負するのが伝統なのだろうか。
 そして僕は4人目の門番の部屋へと辿りついた。ムキムキの筋肉が服の上からでも波打って見えるような男だ。
 「よくきたな。俺の名はケンジ。ここが貴様の墓場となる」
 やはりこいつも拳法使いらしい。奴はそう言うと、ホアァァァァーと気合をあげ始めた。
 盛り上がった筋肉のために奴の上着がビリビリと引き裂かれて消えた。なにかオーラみたいなものまで見える。
 「いくぞ!アアーータタタタタタタタタタタタタタ。ホアタァ!」
 奴の凄まじい連打が襲い掛かる。必死に避けると、奴の拳が僕の背後の壁をボロボロに変えた。
 「よく避けた。しかし、ここまでだ。いくぞ究極奥義・・」
 僕は奴が技の名前を喋っている間に、剣を突き刺した。
 「馬鹿な・・・俺が敗れるなど。こうなったら己の命と引き換えにしてでも・・・経絡秘孔を」
 しょーこりもなくブツブツ言っている奴に、もう一度剣を振り下ろして勝負は決まった。

 こうして僕は王の部屋に潜入した。そこにいたのは・・・
 「お兄ーちゃん」
 「リルル!どこにいるんだ!」
 思いもかけぬ声に僕は慌てた。部屋は真っ暗で何も見えない。いや、思うと赤い盗賊団の面々が浮かんでは消えた。そしてお爺ちゃんを始めとする村の人達の顔、顔、顔。僕はうろたえて絶叫しそうになった。

──極端なネタバレのために自主規制、中略。

 支配者を倒した僕は、リルルに再会した。ファムも笑っている。
 そうだ。この世界はきっとこれから良くなるに違いない。早く武器を持ち帰って、村を助けよう。本当の冒険はこれからなんだ!

 END


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 いやぁ、やっぱり楽しかったです。
 一回のプレイ時間が長いのと管理するデータの多さの為に、手軽に遊べるような作品ではありませんがお勧めです。
 超序盤を抜けたあたりから中盤までのあたりは、とても自由に行動できますし、イベントも豊富なので、ゲームオーバーになっても繰り返す気力が湧いてきます。
  双方向システムタイプのゲームブックが好きで、双葉ゲームブックじゃ軽めの作品しか遊んだことがないという人には、是非試していただきたいですね。


山口プリン |HomePage

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