冒険記録日誌
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2005年02月21日(月) 大魔女の秘宝(スーパー頭脳集団アイデアファクトリー/桐原書店)

 えっと、主人公は旅好き冒険好きフシギ大好きの少年だそうですが、何の因果か、大魔女の秘宝を捜す旅にでるという内容のゲームブックです。
 そして、この秘宝は邪悪な大悪魔も狙っていたのです。というのもよくある展開。主人公は冒険中に四人の魔女に会って、精霊の力を増幅させていき、悪魔に対抗していくというのも、まあありがちです。
 しかし最終的には大悪魔ひきいる本物の悪魔の軍団を相手に、たった一人で三日三晩も戦い続けるという、デビルマンも真っ青のクライマックスは只事でありません。いくら精霊力の助けがあるとはいえ、ハルマゲドンみたいな戦いに一人で勝ってしまうのだから、もはや主人公も人間とはいえませんな。

 このあまりにも壮絶な展開の前には、ゲーム性もなにも語ることは無いような気もしますが、一つだけ特筆すべきキャラクターにメフィストという悪魔がいます。
 彼は冒険開始早々から主人公につきまとって、死んだら魂を譲る事と引き換えに冒険を手助けしようと申し出てきます。この誘いを断る事も可能ですが、契約をした方が実に面白いのです。ひょうきんで憎めない性格のうえ、大抵のピンチには登場して助けてくれるなど、実に甲斐甲斐しく主人公に尽くしてくれます。ただ冒険は楽になるのですが魂を売り渡しているのは確か。善の魔女などから悪魔と契約したことを非難されると、このままで大丈夫かなー。と不安になりました。
 このメフィストとの契約の結末は「ああ、そうきたか!」という感じで結構好きです。興味があれば、本書を入手して確認してみてください。
 でも本書で私が面白いと思ったのは、このメフィストの存在だけですけどね。


山口プリン |HomePage

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