冒険記録日誌
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2004年08月31日(火) ウラシマ14世(奥谷道草/白夜書房)

 パズル雑誌クロスワードランドの2004年10月号に載っているはみ出しゲームです。
 今回はタイトルからもなんとなくわかると思いますが、今回の主人公はあの浦島太郎の子孫という設定となっています。なぜ14世なのかはわかったようなわからないような謎なのですが。
 ゲームを始めると、プロローグで大亀を救ったウラシマ14世は、お礼に竜宮城に連れて行ってもらい、歓迎の宴会を受けることになります。今月はマッピングが必要なく、主人公が移動できるのは宴会場とトイレと客室ぐらいです。
 今月号の特徴は、ゲームの目的が最初はわからないことでしょうか。乙姫様の挨拶をうけたあとは、魚達の宴会芸を見て、ご馳走を食べて、寝て、起きたらまた宴会・・・の繰り返しで、主人公は優雅に暮らすばかり。何も考えずにゲームを進めていると、宴会シーンが延々と続くまま、ゲーム内時間で数日は簡単に経過。宴会の出し物は、タイやヒラメの舞踊りはもちろん、イワシ師匠の漫談や、イソギンチャクの水芸までいろいろあって楽しませてくれます。果たしてこんなに満ち足りた主人公は他のゲームブックにあったでしょうか。
 さらにゲーム内時間で一・ニ週間も経過すると、宴会にもだんだん飽きてきます。しかし、ゲームはエンドレスに宴会が続くばかりで、話しが進行する気配がありません。いつになったら陸に帰れるのかと、だんだん恐怖小説のような不安感がやってくるのです。(笑)
 そうなると乙姫様の謎めいた行動や、廊下で聞こえる魚達のヒソヒソ話しまで気になります。このゲームでは一度客間で睡眠をとるたびに日数がカウントされるのですが、早く竜宮城から脱出しないと陸上では数百年後が経過して一人ぼっちになっているのでは?とか思うと焦ってきます。

 このゲームは三つのイベントを体験すると、無事陸上に帰ることができるのですが、やはりエンディングでは日数によって評価が分かれていました。私の場合、実に一ヶ月以上は竜宮城に滞在したという、かなりののんびり屋らしいです。
 ちなみに謎解きは簡単な方ですが、短期間で脱出しようとすると難易度が格段にアップします。一度エンディングに到達しても、一週間以内での脱出を目指してまた楽しむことができるのでお徳ですよ。


(余談ですが解答編の隣を見ると、先月号のバグを訂正する記事がちゃんと載っていましたね。よしよし)


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