冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2004年08月10日(火) サバイバル・ゲーム(さいとうたかを/西東社)

 タイトルそのまんま。サバイバルゲームを題材にした漫画型ゲームブックです。
 特にストーリーらしきものはなく、ジャングルや砂漠など様々な危険地帯で一人の青年(読者)がサバイバル生活を行うという内容です。特に目的もなく自ら好き好んで危険地帯に赴いているあたり、きっと主人公は職業的冒険家なのでしょう。男のロマンですね。“さいとうたかを”の劇画タッチもピッタリ合っています。
 山岳地帯の章、海洋の章など舞台別に内容がわかれていますが、ゲームとしては非常にシンプル。「毒蛇の肉は食べられるか?」とか「海水はどこまで飲んでも大丈夫か?」など、サバイバルの知識を試される質問のような選択肢が多く、大きなストーリーの分岐はありません。正しい選択肢を選んだら得点が増え、間違ったら減点の繰り返しで、最後に得点によって読者のサバイバル適正度が判定されるのです。昔の学習雑誌の付録のような印象を受けました。なんというかゲームブックとしては少々手抜きな気がします。
 簡単にクリアできるので、本書はゲームブックとしてより、“さいとうたかを”の漫画本と考えて読んだ方が楽しめると思いますね。


山口プリン |HomePage

My追加