冒険記録日誌
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| 2004年07月26日(月) |
ルパン三世16 暁の第三帝国(添田寛明・竹田明/双葉文庫) |
フランスの片田舎の隠れ家での〜んびり休暇を楽しんでいた俺たちの元に、1通の手紙が届いた。 ルパン2世・つまり俺の親父と組んで仕事をしていた贋作師デンホルムが差出人だ。何者かに命を狙われているから俺に助けて欲しいという内容だが…、まあ、親父の友人を見捨てるわけにゃあいかねえよな。デンホルムじいさんを訪ねてベニスに到着した俺たちを持っていたのは、じいさんの命を盾にした脅迫電話だった。じいさんをダシにしてまで俺にさせたい仕事とは…? (本書カバーより)
ルパンらしさ:★★★★★
次元と五右衛門が、常時ルパンと一緒に行動している割には、あまり存在感がない気がするな。重要人物のはずの贋作師のデンホルム爺さんも存在感がない。 それから今回の獲物はヒトラーの魂が乗り移っているというオカルトな王冠。もっともルパンにとっては関心もないのに陰謀のコマとして巻き込まれた挙句、命まで狙われてひたすら災難な事件だったみたいだ。
ゲームの完成度:★★★★★★
ゲームとしては普通。あえていえば重要人物の“少佐”とのつき合い方がクリアの鍵かも。 彼と対等な立場で交渉できないと、後はどう選択しようがバットエンド確定の袋小路に迷い込む。
ヒロインの魅力:(該当者なし)
不二子ちゃんもほんのチョイ役だし、他の登場人物も爺さんや特殊部隊のおっさんばかりで寂しいかぎり。 とにかく女性キャラが不毛の巻で、ルパンが口説いていた酒場の娘くらいしか思い出せない。
お気に入り度:★★★★★
この巻のカバーイラストは、暗闇の中でルパンがタバコに火をつける絵で格好良いのだが、本文イラストの方が荒い白黒の線画で、見た目にしょぼい気がする。特にエンディングで描かれていた、ヒトラーの王冠のイラストはいただけない。文中では「王冠といっても、キックボクサーが頭につけるようなシンプルな銅の輪」と表現しているのに、イラストではタイムボカンのどくろべえみたいな髑髏が王冠の飾りについていて脱力した。 肝心な本文の方も登場人物の描写が淡白なので、魅力が薄く感じてしまう。
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