冒険記録日誌
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| 2004年07月25日(日) |
ルパン三世15 戦慄のサブウェイ(草野直樹/双葉文庫) |
「あのルパン三世に隠し子!?」ぬわにいっ!!いつ俺が子供なんか作ったんだよう。こんなデタラメな記事を載せやがって…。不二子は怒るし、次元と五右衛門まで白い目で見やがる。こうなったら、俺の子と名乗り出た娘に会って真相を…。―ところがだ。やっと見つけたその娘“美幸”は俺の目の前で何者かにさらわれちまった。どうやら、否応なしに、とんでもない陰謀に巻き込まれちまったようだぜ。 それもこの東京の地下に眠る何者かがからんでるらしいのだが…。(本書カバーより)
ルパンらしさ:★★★★★
実在する東京の地下鉄網が主な冒険の舞台となっている作品で、世界中を股にかけるルパン三世にしては妙に庶民的な感覚がする。 他にルパンが靖国神社に立ち寄るシーンで、戦争を仕掛けた人間達を祭っていてあまり好きではないと言うコメントがあったが、ルパンのセリフとしてはどうだろう?それが正しいかどうかは別として話題が世界観にそぐわない気が。
ゲームの完成度:★★★★★
ゲームのメインと思われる、地下鉄を舞台にしたフォックスハンティングゲーム(地下鉄の路線図と仲間からの情報を参考に、移動中の犯人を追い詰めていく推理ゲーム)では、ついズルをしてしまった。というのも、まともに挑戦しなくても、「今が何時〜何時の間なら・・・○○へ」という選択肢などを見ていると、いつ犯人がこの駅を通過するのか、答えが簡単にわかってしまうという致命的な欠点があるからだ。 しかしそんなことがあっても、本作品はクリアするまでに苦戦した。 その理由は、最後の最後でクリアするのに必要な条件やアイテムが次々と出てくるから。序盤に選択ミスをするとそのあと順調に進めていても、実はバッドエンド確定済ということが案外と多くて嫌になる。特に達也という少年が仲間にならないと後で困るのだが、どうすれば仲間に出来るかわからなくて、かなり苦労した。
ヒロインの魅力:★★★★★(美幸)
なにやら複雑な事情のある家庭で育ったらしい娘。物語の最重要人物には間違いないが、その割に登場回数が少ないので、どんな娘なのか最後までよくわからなかった気もする。
お気に入り度:★★★★★
良くも悪くもこの作品の一番の売りは、ゲーム中盤で始まるフォックスハンティングゲームだろう。だけど、ストーリー的には無理矢理このゲームをつけ加えたような印象がするのは難点だと思う。もっと盛り上げる展開の工夫が欲しかったな。
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