冒険記録日誌
DiaryINDEXpastwill


2004年07月24日(土) ルパン三世14 悪党どもの黙示録(滝沢一穂/双葉文庫)

 ビィーン!警報ベルが鳴った。誰かが忍び込みやがった!―ここは『ルパン美術館』、ルパン家三代にわたるコレクションがぎっしり詰まっている場所だ。地下にあるこいつは、あまりの馬鹿デカさに迷路みたいになっていて、俺も全部は分らねェぐらいだ。館内へ降りた俺が見つけたのはスゴイ美女の死体と十字架一つ。しかも、まだ館内に潜んでるヤローはいつも俺の先回りしてやがる!ルパンVSバブーン、ルパン家の秘宝を巡る世紀の対決。(本書カバーより)


ルパンらしさ:★★★★★★

 ストーリー的に、大きく二部構成に分かれている作品だが、前半は双方向システムで作られた、広い自分の宝物庫内を探索しながら泥棒を探し出す内容になっている。
 しかし宝物庫内は、ルパン本人やその先祖様が泥棒よけに仕掛けた罠で盛りだくさんで、油断すると自分まで引っかかってしまう。こんな理由でゲームオーバーというのは、ルパンとしてはあまりにも情けないぞ。
 そして後半からは一方向システムになり、お宝を持って野外に逃げ出した怪盗バブーンを追って、海へ、街へとひたすら追いかけることになる。
 前半パートとは対照的に、飛行機にのって追いかけたかと思うと、船に飛び乗ったり、警察に捕まったり、修道院まで拉致されたり、ロッククライミングをしたり、屋敷に突入したり、怪しい儀式に参加したり・・・・・・と、目まぐるしい展開に頭がクラクラしてくる。まるで一昔前(発売当時)のジェットコースタードラマみたいだ。


ゲームの完成度:★★★★★★

 後半パートは標準的なルパンゲームブックとそんなに大差ないが、前半パートは、タイムポイントが加算されていく(一定ポイントを超えるとクリア不可能になる)システムなので、何度かゲームオーバーを経験しながら予めチェックポイントを把握しておかないと、クリアするのは難しいと思う。


ヒロインの魅力:★★★★(ヨアンナ)

 キリスト教を邪教と呼ぶ教団と対立しているデュ・リス騎士団の長で、後半パートから登場する。
 かなり美人なシスターだが、彼女達の宗派にしてもオカルトじみているので、あまりお付き合いしたくないタイプかも。信仰って怖い。


お気に入り度:★★★★★★

 宝物庫内は今までのテレビシリーズや他のルパンゲームブックで盗んだ宝物達が展示されているので思わずニヤリ。時間制限の関係でおちおち見物する暇はないのだが、最初はゲームオーバーを覚悟で、ゆっくり見て回るのもいいかな。


山口プリン |HomePage

My追加