冒険記録日誌
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| 2004年07月23日(金) |
ルパン三世13 黒い薔薇のノスフェラトゥ(樋口明雄/双葉文庫) |
俺たちの前に現われたのは、謎の美少女ミシェルに、同じ敵を追っているらしい ARMSの連中。手がかりの黒い薔薇の意味するものはなにか?そして、鍵を握る吸血鬼伝説の謎 とは…。(本書カバーより)
ルパンらしさ:★★★★★★★
今回の敵は不死の吸血鬼という噂のグランローゼン伯爵。こいつには銃弾も効かないし、十字架やニンニクもさほど有効ではないらしい。 奴が本物の化け物なのか、それとも単なる伯爵のトリックかを考えることが、読者にとっての面白さかも。 他にはスピードが遅くなると爆発するという、どこかの映画みたいな設定の列車のシーンが好き。爆弾処理の作業だけでなく、グランローゼン伯爵の部下の襲撃やARMSの連中が絡み合って、物語中盤を盛り上げる。逃げおくれて慌てふためく銭形警部がいきなり登場して、締めくくってくれるオチもナイスだ。
ゲームの完成度:★★★★★★★
ルールは、行動ポイントという数値とアイテムの管理のみだったので、メモをとらずに遊ぶことができた。 基本的になるべく行動ポイントを減らさずに、いくつかの選択肢さえ間違わなければクリアできると思う。ゲームバランスは悪くない。 もっとも最初はどの選択誌を選んでも、惨殺されるバッドエンドばかりで挫折していたのだが、時間をおいて再プレイしてみると今度はするするとクリアできた。どうやら序盤で、あとはどう選んでも袋小路の展開になる選択肢を選んでいたらしい。
ヒロインの魅力:★★★★★★(ミシェル)
どうやらグランローゼン伯爵の娘らしいが、黒い服の似合う謎の美少女。 イラストも可愛くてどことなく儚い雰囲気が良いのだが、出番が少なく最後まで彼女とゆっくり会話をする機会がなかったのは残念。 エンディングでの彼女の扱いが、どちらかというと悲劇的でモヤモヤが残った。
お気に入り度:★★★★★★
しかし、そもそもなんでグランローゼン伯爵はルパンに喧嘩を売ってきたのか。ミシェルの為とはいえ、動機付けが弱い気がするなぁ。不二子の影響も大きかったのかしらん。 それからアイテムは、最初にリストの中から10個を選択するようになっているが、“ワルサーP38”は必ず選んでおきたい。選ばなくてもクリア不能ではないと思うが、使用頻度が多いし何よりルパンらしさがアップするのでお勧め。 他にリストにある“西村知美のブロマイド”や“サンスターのスパイ手帳”は、趣味で選んでもいいけど趣味のまま出番なく終わる謎のアイテムで樋口明雄らしいギャグだ。
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