冒険記録日誌
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| 2004年07月14日(水) |
ルパン三世4 黄金のデッド・チェイス(樋口明雄/双葉文庫) |
俺の名は、ルパン三世。世界にその名を知られた大泥棒だ。今回、俺はある情報を入手した。それは、陰陽師の末裔・綾辺一族に伝わる秘宝の鏡“青龍鏡”のことだ。それもただの鏡じゃない。なんとこれが、黄金の鏡なんだ! 綾辺邸では、その金の塊をめぐって、警官、公安エージェント、私立探偵、そして銭形までも巻き込んでの争奪戦が展開されようとしている。 さ〜て、この俺サマはどんな役を演じてやろうか…。謎を追い、鏡を追って、新たなゲームの幕明けだ―。(本書カバーより)
ルパンらしさ:★★★★★
本書は二部構成となっていて、前半はダグラス・スタウトという私立探偵を主人公にしたシティアドベンチャー、後半はルパン三世となって迷宮(といっても双方向システムではない)を捜索する内容となっています。 主人公の設定や“青龍鏡”の伝承のせいか、少々暗めのトーンでルパンらしさも感じないのだが、ストーリーが悪いというわけではないので悪しからず。 脇役として一瞬しか登場しないものの、前半の山場を盛り上げてくれる五右衛門が妙に印象的。
ゲームの完成度:★★★★★★★
体力ポイント・知力ポイントの2種類の能力値。他は装備品リストのチェックくらいでルールはシンプル。凝ったゲーム性ではなくても、前半はストーリー重視、後半は罠をくぐり抜けて迷宮を進むインディジョーンズ感覚で十分に楽しめる。
ヒロインの魅力:★★★★★(綾辺真紀子)
陰陽師一族の末裔として、なにやら重い宿命を宿している20歳の女性。 知的美人で性格も良いが、その面影は憂いに満ちている。
お気に入り度:★★★★★★
ターミネーターのように、銃で撃っても炎で燃やしても、追いかけてくる不死身の殺し屋がいるのだが、前半で盛り上げた割に最後はあっさりを消えてしまって肩透かし。なんで不死身なのかその説明もなかったし、不思議な奴だったな。 それから今回の獲物である秘宝「青龍鏡」は、世界を滅ぼす力がこめられているという、いささかオカルトじみた宝物。後半で使命に失敗すると「青龍鏡」の力が解放されて世界が滅びてしまうわけだが、その描写が書かれていない。どうやって世界が滅亡してしまうのか知りたかった気もする。
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