冒険記録日誌
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2004年07月13日(火) ルパン三世3 青の女王強奪作戦(JFハイブリッジ・野上礼二/双葉文庫)

 南の島でくつろぐルパン一家。しかし休息も束の間、更なる危機が彼らに迫りつつあった。突如出現した4万トンクラスの大型貨客船。その古びた船体からは想像もつかない驚異的な巡航速度を持ち、ルパンたちの 眼前をよぎる。その船上に不思議な女…。その時彼らの運命は決定された。不二子の残したメッセージ、“青の女王”洋上貨客船。不二子に劣らぬ魅力を持つ謎の女。今、多くの謎を解き明かすべく、ルパンたちの新たな冒険行が始まる。(本書カバーより)


ルパンらしさ:★★★★★★★★★

 2巻とは対照的に明るく開放的な南の島が舞台で、青の女王と呼ばれる4つのダイヤモンドが今回の獲物。
 五右衛門こそ登場しないが、ルパンと次元のコンビぶりもよく出ているし、終盤で大型船の中を、戦車に乗って壁をぶち抜きながら暴れまわるシーンが、漫画っぽくていい感じです。
 なによりワルター爺さんがサイコー!時代錯誤で頑固で無茶苦茶だけど憎めないという敵だが、ルパン三世の世界なら見かけるよなぁ。こういう奴。


ゲームの完成度:★★★★★★

 能力値は、知力・体力・武力の3種類で、装備リストの管理をするようになっている。ゲームバランスや煩雑さなどは普通かな。
 ついでにいうと、ルパンシリーズのルールは各巻バラバラだが、共通の特徴としてサイコロを使わないことと、ゲーム性よりストーリー志向が強いことがあげられる。
 

ヒロインの魅力:★★★★★★★★★★(峰不二子)

 ゲーム中は、ルパンへの復讐に燃えるクラリッサという謎の美女が目立っているようですけど、最後にヒロインはやっぱり不二子だと痛感。とにかく不二子ファンなら必見の巻。


お気に入り度:★★★★★★★★★

 二重三重に仕掛けられた物語の設定が、読者を楽しませてくれる作品。
 余談だが登場人物の一人であるクラリッサは、第一巻に登場したラインハルトと縁のあるキャラクター。オープニングでは第ニ巻の冒険に少し触れているなど、各巻の作者が違っているにも関わらず設定は繋がっているらしい。
 ルパンゲームブックシリーズは、3巻以降の作品でもこういうのは時々見かけるけど、きっと各作者の遊び心だろうと思うな。


山口プリン |HomePage

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