冒険記録日誌
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2004年07月11日(日) ルパン三世1 さらば愛しきハリウッド(吉岡 平/双葉文庫)

 俺の名はルパン三世。世界をまたにかける国際的大泥棒だ。さて、今回の俺の獲物は、一巻の古〜い映画フィルム。そう五十年も前に撮影されたっていう代物だ。このフィルム、特に有名な監督や俳優がかかわったもんじゃない。価値だけを考えればわざわざ俺が、アメリカくんだりへ足を運ぶほどの値打ちなんかありゃしない。だが俺は、どうしてもこのフィルムが欲しかった。たとえ100カラットのダイヤと交換してもだ。俺と次元は、ハリウッドへ向かった。(本書カバーより)


ルパンらしさ:★★★★★★★★★★

 すでに2002年05月30日付けの日記にこの作品の感想を書いているけど、とにかくルパンではお約束と思われるシュチェーションが満載で、ファンならニヤリとするはず。最初のルパンゲームブックだから、ルパンの雰囲気を出すように意識して作られたのだろうか。


ゲームの完成度:★★★★★★

 体力・武器・情報と管理するポイントが3つあるけど、あんまり必要性を感じなかったな。ルールを省いて、単なる分岐小説のようにしても良かった気もする。


ヒロインの魅力:★★★★★★(峰不二子)

 お約束のようにルパンを裏切ってくれる不二子ちゃん。エンディングでも、したたかぶりを発揮してくれてます。
 不二子監督、ルパン出演の映画「ザ・リベンジ・オブ・ニンジャ」は結局ヒットしたのでしょうかねぇ。


お気に入り度:★★★★★★★

 正直なところ問題のフィルムを盗み出すまでのゲーム中盤は、中だるみ気味に思えた。古フィルムにまつわる逸話など、ドラマっぽさを意識したストーリーそのものは面白いのだけどね。今回の獲物についての情報を、ルパンは知っているのに主人公と一心同体のはずの読者が知らないので、目的意識に欠ける感じが否めない。
 あと展開によっては、次期大統領候補をルパンが暗殺することもあるけど、私怨のために、そんな世界が混乱するような大それたことをしていいのか?せめて敵はマフィアのボスか、大会社の社長くらいの設定にしておけばよかったのに。


山口プリン |HomePage

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