冒険記録日誌
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| 2004年07月10日(土) |
やっぱり双葉ゲームブックが好き |
ファミコン版「少年魔術師インディ」の企画がぽしゃったのは、時代が悪かったと思う。 もしTVゲーム業界のスーパーファミコンへの移行時期がもっと遅ければ、そしてゲームブックブームがもう少し続いていれば、製品の販売まで実現した可能性はきっと高かった。 例えそのソフトの出来が悪かったとしても、TRPGと関わりの深いファイティングファンタジーシリーズや、ゲームブックとしての完成度を突き詰めた創元推理文庫とはまた違う路線、TVゲーム業界と共生してゲームブックファンを増やしてきたという、双葉ゲームブックの功績の一つの記念碑になったのに・・・・・・と残念に思っているのである。
双葉はゲームブック衰退の原因という説もあるけど、それが正しいのかは不明。私は逆にゲームブックブームの象徴であり一つの立役者でもあると思っているのだが。 TVゲーム業界と共生という路線は、勁文社などを初めとする他の出版社にもあったとは思うのだが、双葉社の場合は他にも実際に試みが成功したかどうかはともかくとして、少女向けのペパーミントシリーズから、成人向け?のセクシーシリーズまで幅広いジャンルに挑戦してきた。さらには電話を利用したイベント(今ならネットワーク型ゲーム?)やオリジナルゲームブックのCD化の発売などのイベントも打ち出して、新規ユーザーの取り込みに常に積極的だった姿勢はもっと評価されてもいいだろう。
まあ、そういう私もゲームブックブーム後期は、創元推理文庫のゲームブックシリーズしか読んでいなかったので、あまり大口は叩けないのが本音である。 そんなわけでお詫びの気持ちも込めて、双葉ゲームブックはなるべく色眼鏡をかけずに良作(意外に多いのだ)は良作として、「駄目だこりゃ」な作品(これも確かに多い…)は心でつっこみを入れながら、アホだけど面白い作品(映画「少林サッカー」みたいな感じ)はゲラゲラ笑いながら読んでいきたいと思っております。
というわけで、次回からは双葉の多様性の一つである「ルパン三世シリーズ」のゲームブック特集とまいります。
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