冒険記録日誌
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2004年07月05日(月) ハヤブサの騎士の逆襲 騎士と魔法使い 君はどちらを選ぶか? (スコット・シーゲル/近代映画社)

(少しネタバレあり。プレイ予定の人は読まない方がいいかも)


 騎士と魔法使いシリーズ第6巻。まずはプロローグから紹介します。

───ハヤブサの騎士と呼ばれるアシュレー卿が、ヘンリー王に陰謀を企てている咎を受け、国外追放の罪を受けた。しかしアシュレー卿の誠実な人柄を知る君達(騎士と魔法使い)はどうしてもそれが信じられない。そのとき、王様の前でうなだれるアシュレー卿を見て、密かに笑顔を浮かべている人間達がいることに、君達は気がついたのだった。───

 今回の特徴は冒険の舞台が、怪しげな洞窟や魔女の住む建物ではなく、宮廷内であるということでしょう。騎士と魔法使いは、アシュレー卿に罪を被せようとする容疑者達を追求して、真の犯人を見つけ出さねばならないのです。
 騎士と魔法使いシリーズ第6巻目にして、初めてヘンリー王の宮廷の人々が登場します。暗黒の騎士サイメリアン、謎めいたレディ・ラドバーン、本心の見えない宮廷の道化師のカントー、と怪しげな奴らばかりです。こいつらの容疑をあばいていくのが今回の冒険の基本手順ですが、宮廷内といえども誰かの呼び出したストーンゴーレムや、強大なクモなどが襲ってきて、危ないことといったらありません。
 せめてサラリンダ姫の入浴シーンが拝める・・・じゃない!お話しできる息抜きシーンがあってもいいものですが、あくまでシリアスな物語でした。
 時々、騎士編と魔法使い編は、最後のボスキャラが違うことがあるのですが、今回の犯人は同一人物でした。ネタバレは書きませんが、事件はアシュレー卿への愛ゆえにおこしたものだとわかり、少しホロリとさせられます。
ただ、この犯人というのが、それまで一度も登場していなかった人物というオチなので、今回のストーリーをミステリーだと思っていると思いっきり肩透かしを食らいます。
 まあ、私はミステリーとは思ってませんでしたが、「実は犯人はこの中にいなくて見ず知らずの通り魔だった」という事件の方が世の中では現実に多そうなので、探偵小説へのアンチテーゼと考えると面白いかもしれません。(←考えすぎ)


山口プリン |HomePage

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