冒険記録日誌
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2004年07月06日(火) 狼人間を打ち倒せ! 騎士と魔法使い 君はどちらを選ぶか? (R・L・スタイン/近代映画社)

(少しネタバレあり。プレイ予定の人は読まない方がいいかも)

 騎士と魔法使いシリーズ第7巻。今回の使命は国内で徘徊するようになってきた狼男を倒すというものです。
 狼男というのは噛まれるとその人間も狼男になる設定もあるので病気の一種のようですが、今回のことのおこりはヘンリー王の配下の騎士の一人に、謎の精神生命体が憑依したために狼男が誕生したそうです。
 狼男は「ヘンリー王への復讐だ!」と主人公達に叫ぶものの、いったい何の復讐なのかがわからなかったり、魔女の助言で判明する、敵の最終目的地である「神秘の柱」が何なのか説明がなかったりと、クリアしてもなんとなくモヤモヤが残る点がありますね。ゴシックホラーの雰囲気も漂わせている作品なのでわざと謎のままにしたのかもしれませんが。
 
 しかしそれよりも今回の特徴は1〜6巻まで同じ内容だった、騎士の使用する9つの武器と、魔法使いの知っている12種類の呪文が、半分くらい新しいものに入れ替わっていることでしょう。(8巻も本書と同じ)
 特に全巻を通して利用価値の高かった「時よ戻れ!」の魔法が、「時よ進め!」に変わっているのは大きい。新しい魔法は同じ場所のまま数時間後の未来へタイムスリップする効果のようで、「時よ戻れ!」と違って緊急脱出用に使いづらく、使いどころに悩みそう。なにより未来がどうなっているか予測できないので、結果は運任せな魔法ですね。
 騎士の方は戦斧や毒矢といった強力な武器が無くなったものの、代わりに投げても手元に戻ってくる魔法の槍や、宙に浮いて勝手に敵と戦ってくれる便利な魔法の短剣が装備品リストに加わってパワーアップした感じです。
 しかし、魔法の短剣を実際に使ってみると、50%の確立で誤作動を起こして主人公を襲ってくるという、やっかいものでした。やれやれです。
 このシリーズって、本当に運試しが好きみたいです。運の悪い人はいつまでたってもクリアできないので、ルールを守ってゲームをするのはあきらめた方が良いかもしれませんね。


山口プリン |HomePage

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