冒険記録日誌
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| 2004年07月04日(日) |
大鴉の呪いの城 騎士と魔法使い 君はどちらを選ぶか?(リン・ビーチ/近代映画社) |
騎士と魔法使いシリーズ第5巻。シリーズ共通の特徴は、今までこの日記で散々話しているので省略するとして、この巻は堅物の主人公達には珍しく宝探しが目的となっています。 国を守るための軍事費が不足して、さりとてこれ以上農民の負担を増やすわけにもいかず。そこで王様の命令により、伝説の財宝を目指して邪悪な者どもが巣食う城を目指すことになったというわけなのです。 お城には魑魅魍魎ばかりとはいえ住民がいるわけですから、やっていることは盗人と変わらない気もします。しかもその理由が軍備を整える資金作りの為ですし。 と、密かにそう思ったのですが、なに、かまうことはありませんでした。なにせ相手は“邪悪”なのですから。ああ、正義とはなんて素晴らしいのでしょう。なんとなくアメリカンな感じがして万歳です。(←意味不明) ともかく気分良く冒険を始め、いつも通りに半ば運任せな選択肢をたどってゲームオーバーを繰り返しながらも冒険は進み、見事に魔法使い編をクリア。王様のもとに魔法の宝物を持ち帰って、めでたしめでたしです。 続いて騎士編を挑戦。倒れた魔法使いを騎士が庇う“友情”という力の前に敗北する巨人が印象に残ります。いつも騎士編のときは役立たずになる魔法使いも、これに触発されたか、この巻では派手な魔法合戦で悪の女魔法使いを退治してくれる大活躍で応えてくれます。こちらもクリアしてコンプリートです。
このシリーズは巻が進むにつれて、だんだん世界観がこなれていっている気がします。原書は18巻まで続いたようですが、日本語版は8巻までしか出版されていません。なんだか、もったいない気がする話しです。
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