冒険記録日誌
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2004年06月16日(水) 七匹の大蛇(スティーブジャクソン/創土社)

 角笛城のネタがまだ完結していないので、先走りしてこんな日付で書きますが、やっと「七匹の大蛇」を入手しました。
 なんかねー。
 いろいろ翻訳について考えてしまったせいか素直に楽しめなくなったなぁ。というのが正直な感想。
 新訳もいいところが多いのだが、私は全体的に見てやはり旧訳の方が趣味に合うようだ。
 浅羽さんの訳って癖あるからね。あのどこまでもあか抜けない言葉遣いに、好き嫌いが出るのはしょうがないと思う。いいとか悪いとかじゃなくて。(話がややこしくなるので、今回は誤訳の話は別としておく。私の場合は誤訳による失点を差し引いても、自分の趣味が合う翻訳を選ぶという事だ。もっとも“十字をきる”みたいなゲーム進行にまで影響する誤訳だけは困るけど)
 これが昔読んだ愛着ゆえなのかは、自分でもわからない。愛着だけの理由ではないと思うのだが断言できるほどでもない。
 それゆえに逆に、浅羽さん以外の人が訳した「バルサスの要塞」なども読んでみたい気がしている。扶桑社から新訳での復刊に期待していたのだが、どうやらそれもかなわぬ夢のようだ。

 とはいえ、創土社版のソーサリーだって、私が楽しむことに変わりはない。全四巻が揃ったらプレイしてみようかと思っている。やっぱりゲームブックは遊んでなんぼ。きっと新たな感想が生まれるだろう。
 あと自分でも理由はわからないが、なぜか「火吹山の魔法使い」だけは浅羽さんの訳が、最も相応しかっただろうと考えている。一方で舞台がSFの「さまよえる宇宙船」は、浅羽さんの以外の新訳でも読んでみたい一番の作品だ。たぶん、華々しい雰囲気になるか、安っぽい雰囲気になるか、そのどちらかになると予想できて興味深い。
 そういえば、みんなは翻訳についてどう思っているのだろう?あまり気にしてないのかな?


山口プリン |HomePage

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