冒険記録日誌
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2004年06月14日(月) 角笛城の反乱(ケビン・バレット&ソール・ピーターズ/ボビージャパン) その7

(ネタバレ注意!プレイ予定の人は読まないで下さい)

 深網谷は暗黒の夜のとばりに包まれている。不意に襲う稲光が闇を裂くが、雲はまだ雨を吐き出そうとしない。私はじりじりとした気持ちで、城壁の配置について待っていた。
 しばらくすると、谷の奥から赤い輝きが見えて来た。サルーマンの軍勢がやってきたのだ。みるみる松明の輝きは谷全体を赤く燃やしているようになった。
 塁壁を守っていた者たちは、ひとたまりもなくオークの軍隊に飲み込まれ、角笛城へ赤黒い波が向かってきた。

 眼下に迫り来るオークの軍隊へ向かって、私は矢を引き寄せやたらと打ち込んだ。こちらにもオークの矢が飛んでくるが、危ない程のこともない。
 戦闘の音は徐々に激しさを増してくる。残りの矢はたちまち減ってしまった。
 その時、後ろから透き通ったような声が聞こえた。
「エオルの裔よ。つるを離すときは、もっと手を安定させるのだ」
 振り返るとエルフの姿があった。レゴラスだ!
 レゴラスは接近すると、なめらかに弓を二度引いた。
 たちまち視線の先のオークが二匹倒れる。
「一本たりとも無駄にはできないぞ!」

 オーク達は城壁までたどりつき、攻城ハシゴを次々と城壁の頂上に立てかけた。 オーク達が登ってくる。ハシゴをはずそうとする兵士は、オークの矢で狙い撃ちされた。
 私も手近にかかったハシゴに飛びつくと、力任せにハシゴを押し戻そうとした。

(ここで筋力ボーナスチェック・・・成功)

 ハシゴは城壁の反対側に押し戻され、しがみついていた4匹のオークが空中に舞った。
 しかし全てが私のように成功したわけではない。ハシゴから登ってきたオーク達と剣を交えた。
 なんとか倒して周囲を見ると仲間達も撃退に成功しており、ちょっとした小康状態となった。見るとレゴラスが矢を回収してまわっている。
 見習って矢を拾おうと腰を屈めたとき、上官が召集をかけた。深網防壁が強襲されているとの声に、20人程の兵士と一緒になって走り始める。
 そのとき10本の雷がいっせいに落ちたような音と衝撃が伝わった!
 防壁に閃光が走り、城壁のさらに頭上高くまで、ブロックの破片が飛び散っていった。オークたちが崩れた壁を越えて城内に突入していく。
 思わず私は立ちすくんでその光景を見上げた。これはサルーマンの魔法か?

 城壁から降りた私は、既に人間とオークが入り混じって混戦となっている戦場に突入した。
 ひときわ目を引いたのはドワーフのギムリの奮闘ぶりだ。オークが何人でかかろうと、たちまち斧で切り伏せていく。
 そのとき背後からギムリに飛び掛ろうとしたオークに私は気付いた。
 今こそヘアムガメルの行動に習う時だ。私は危険も顧みずに、真っ直ぐにそのオークに突入して、(攻撃はクリティカルヒット!)首を刎ねた!
 さらに別なオークに目標を移そうとした時に、落雷が台地にあがる崖の道を照らし出した。そこに見えた兵士の姿に私の目は、釘付けになった。ヘルムの塚に誓ってあいつはヘルルフだ!逃げ出すのか、曇り族の軍を手引きするのか。
 私は戦場を脱出し、ヘルルフを追って崖の道を走り出した。

続く


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