冒険記録日誌
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2004年04月28日(水) 騎士と魔法使い 君はどちらを選ぶか? 竜の武者たちの攻撃(エリック・アファビー/近代映画社)

近代映画社の騎士と魔法使いシリーズ第2巻です。
この本をヤフオクで落札するのに久しぶりに競り合ってしまい、2,200円もかかってしまいました。マニアな人は他にもいるのですねぇ。トホホ、奥様にお小遣いの前借りをしちまったい。
それにしても、本全体でも100ページちょっとしかない薄っぺらなゲームブックだもんなぁ。その中には騎士と魔法使い、それぞれを主人公にした実質2つのゲームブックが収録されているわけですが、どちらも10分とかからずに読み終わってしまう。コストパフォーマンスが悪すぎです。

で、読んでみてもゲームバランスは相変わらずの凶悪ぶりです。ヒントのない選択肢で、間違えるとバットエンド確定なんて当たり前。
さらに例をあげると、魔法使い編は最初の選択肢にも行き着かないうちに、コイントスの結果でバットエンドになってしまい「いきなり、なんじゃいそれ!」な感じでした。騎士編にしても、避けられない戦闘で、勝率50%くらいのコイントスを要求されることもしばしば。(もちろん負けると即バットエンド)
まあ、何度も繰り返せる短編ゲームブックだからこそ、許されていることかもしれませんがね。

良い点は、このシリーズ独特の重々しい雰囲気です。王への忠誠心と王国の平和の為だけを理由に、古竜や邪悪な魔法使い達と戦い続ける伝説の騎士と魔法使い達。
今回もこのあたりの格好よさは期待を裏切っていません。騎士編と魔法使い編では最終的な敵も違うので、ストーリーもそれぞれ新鮮に楽しめるでしょう。
しかしパラグラフ40くらいのゲームブックでも、ゲーム性を重視することだって可能だと思うのだけどなぁ。クロスワードランドに連載している奥谷道草氏の短編ゲームブックとかは、まさにゲーム性ありきの内容だし。
海外作品と日本作品の違いかもしれませんが、ストーリー性と両方を極めた短編ゲームブックもあったらいいな、と思うのは贅沢でしょうか。


山口プリン |HomePage

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