冒険記録日誌
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| 2004年04月27日(火) |
鉄拳3(前田達彦/小学館) |
原作は、わりと有名なナムコの3D格闘ゲーム。ゲームセンターに入り浸ったり、PSを持っている格闘ゲームファンなら大抵知っているんじゃないかと思います。 私は3D格闘ゲームの操作性が苦手なので、この「鉄拳3」もあんましプレイしていませんでした。ゲームのキャラクターくらいは知っていましたけど。
さて、ゲームブック版の中身の方を紹介してみましょう。 ルールは、習得した技と、フラグのチェック、それに経験値・ヒットポイントの数値を記録する必要があります。ただし、書き換えはそう煩雑ではないので、記憶力がよければ電車でプレイすることも可能でしょう。 ストーリーの方は2部構成になっています。 前半は主人公風間仁が、殺された母の敵を倒すために武者修行にはげむシーン。 ここで風間仁が世界をめぐり、鉄拳大会の他の出場メンバーに出会っていきます。ほぼ一本道の展開で、登場人物の紹介編みたいな感じが漂いますが、原作を知らない人へのフォローくらいにはなるかも。 後半がいよいよ世界の格闘家が集う鉄拳大会の開催です。 5人ずつAリーグ、Bリーグに分かれてリーグ制で戦い、両リーグの覇者同士で決勝戦を行うようになっています。 (このABどちらのリーグを選ぶかは読者の判断ですが、とうぜん対戦相手も違ってくるので、一度クリアしてももう一つのリーグを選んで、もう一度楽しむことができます) 格闘シーンはサイコロを使うとかのランダム要素はなく、「威力重視の空手技か、変則的な柔道技か」などの選択肢や、経験値の増減によって決まります。たまに「雷神拳か、鬼首落としか、空斬脚か?」というように、聞いたこともない技の中から選ばなければいけませんが、まあカンでなんとかなるので許容範囲かな。また相手が倒れるより先にヒットポイントが0になったら負け。 最後に母の仇を倒せばエピローグです。
しかし、推理ゲームやRPGならまだしも、格闘ゲームのゲームブック化って、無理のある企画だと思っていたのですがね。失礼ながら思ったより楽しませてもらいました。 登場人物が多い割にどの対戦相手も個性が出ていたし、なにより鉄拳シリーズの代表キャラである平八爺さんがしっかり目立っていたし。 思えば、この本はゲームブックブームも廃れた1997年に出版していたのですねぇ。 この内容なら発売時にちゃんと購入して、ゲームブックの復活に協力しておくべきだったかな。
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