冒険記録日誌
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| 2004年04月21日(水) |
サソリ沼の迷路(スティーブ・ジャクソン/社会思想社) その1 |
ファイティングファンタジーシリーズのゲームブックでは、異色の双方向システムを採用した作品です。 著者はアメリカのスティーブ・ジャクソン。彼のゲームブック作品の特徴は、ゲーム性やバランスに優れていて、海外ゲームにありがちな理不尽なデットエンドがほとんど存在しないことです。創元推理文庫で出版されたような和製ゲームブックに近いかもしれません。 私にとって楽しいゲームブックの条件とは、「自分で物語を選んでいくことができること」つまり自由度の高さなのです。 その点で普通のファイティングファンタジーシリーズ作品は、必要最小限の危険でクリアできる「真の道」というルートがあるのが特徴です。それ以外の選択誌の多くは遅かれ早かれゲームオーバーになってしまいます。つまり「真の道」を発見することがクリア条件ともいえ、それが不満でした。 ストーリーや世界観はとても面白そうなので、ワクワクして本屋で買ってきて、そしてその理不尽な難しさにクリアできず、ガッカリした覚えが何度もあります。 そんな中で私が双方向システム、つまり同じ場所を何度も行き来できるシステムに初めて出会ったのがこの作品だったのです。 プレイの後はその自由度の高さに感動すらしました。おかげでしばらくの間は、鈴木直人や林作品のような、双方向システムのゲームブックばかりを読むようになってしまったものです。 それだけ夢中になった作品なのですが、なんといっても読んだのが10年以上前。細かな内容までは忘れてしまいました。 再プレイにはちょうどいい頃合なので、もう一度プレイして楽しんでみることにします。
続く
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