冒険記録日誌
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2004年04月19日(月) 犬猿の仲間(奥谷道草/白夜書房)

(一部ネタバレあり。プレイ予定の人は読まないで下さい)

クロスワードランド4月号のはみだしゲーム。
推理小説仕立てのシャーロック・ゲームズの冒険です。

今回の舞台は、長年仲たがいしてきた一族同士が和解することになり、その調印式が行われる会場です。
実はオープニング時点では、まだ事件が発生していません。でも、何かの陰謀が進行しているかもしれないと、心配になった雉礼子という女性がシャーロック・ゲームズを雇ったのです。という内容。
しかし、登場する一族というのが犬家と猿家と雉家。いずれも古くは、今は血筋の絶えた桃家に仕える家臣達だったという設定は、思わず苦笑い。しかも、桃家の最後の末裔の名前が英樹氏という点は、MANATさんのサイトに書いてあるのをみて初めて気づきました。遊び心がいっぱいです。

それで話しを戻すと、会場のマップが書いてあるページを中心にゲームは進行します。
場所ごとに番号がふってあり、対応するパラグラフに移動しては調査するという繰り返し。つまり今までのシャーロック・ゲームズの冒険とゲームシステムは一緒です。
さっそく会場内の調査を始めますが、いやはや、部屋の隅やトイレの中で、皆さんヒソヒソコソコソ喋ってヒントをよく落としてくれます。きっとみんな本当は犯罪馴れしていない、素朴な人達なのでしょう。
そんなわけで大体の手がかりは集めて陰謀の大筋はわかったのですが、決定的なものはなく、「これでいーんだろうか」と思いながらエンディングを読むとほぼ正解でした。
唯一わからなかったのは、犬の小便を利用して感電死させるトリックだったのですが、これは「そんなギャグみたいな方法で本当に人が死ぬの?」と深読みしてしまったせいなのですね。
まあ、最後は微笑ましい展開で陰謀は未然に防ぐことができたようだし、今回は難しく考えずに肩の力を抜いて読むのが正解だったようです。


山口プリン |HomePage

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