冒険記録日誌
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2003年12月24日(水) ブラッドソード1 勝利の紋章を奪え!(デイヴ・モリス オリバ−・ジョンソン/富士見書房) その6

(ここから先はネタバレ満載です。ブラッドソードをプレイ予定の方は読まないで下さい)

 ふいに床から話し声が聞こえた。
 床を見ると鉄格子がはまっており、その下に別の通路が見える。
 じっと見ていると4人の蛮族がやってきた。賞金の使い道などを話し合っているらしい。こちらにも気づかない程度で、たいした余裕だ。
 彼らが去っていくまで待つ。跡を追いかけようかと考えたが、結局そのままじっとすることにした。

 そして時間がたち、また蛮族達が戻ってきた。自慢話をしているところを見ると、他の冒険者を倒してきたようだ。
 奴等が油断している今が不意打ちのチャンスだろう。
 一行は目で合図をした。
 ルーカスとバーガンは剣をそっと抜く。魔術師のリー・チェンは、全員の戦闘力を上げる「虎の目」の魔法を準備状態にした。アンジェラも六角棒を構える。
そして。
 一行は鉄格子を外して、蛮族達の目の前に一斉に飛び降りたのだ。
 さあ、先制攻撃だ!

 盗賊の攻撃───スカ!
 戦士の攻撃───スカ!
 僧侶の攻撃───スカ!
 魔術師の魔法───失敗!

 うまくいかない。最初は驚いていた蛮族達もすぐに応戦してきた。
 敵の攻撃は正確だった。特にアンジェラは2人に囲まれ苦しい体制になる。
 ルーカスとバーガンが1人ずつ蛮族を打ち倒す前に、アンジェラがうめき声をあげて倒れる。
 リー・チェンは安全な位置にいたが、その後も魔法がまったく発動しないことにいらだっていた。敵の数が減ったので、呪文の準備を攻撃用の「白い火」に変更する。
 ルーカスも新たに相手をした蛮族に致命傷(残り生命点1)を負わせたものの、痛恨の一撃をくらって倒れる。バーガンは危なげなくもう1人を倒した。
 リー・チェンの魔法は相変わらず不発が続く。
 結局バーガンが瀕死の蛮族にトドメを刺して勝負はついた。しかしこの戦いがもたらした傷跡は重すぎた。
 生き残った2人はしばし押し黙った。
 リー・チェンがうなだれて座っている。戦いの最中に、彼の魔法は一度も成功しなかったのだ。
 一息つくとバーガンは、仲間と蛮族の死体から金貨を回収した。ルーカスの持っていた“ブルート・ゲトランカー”も形見に頂いておく。
 そして「お前のせいじゃないさ」とリー・チェンの肩を叩いて、起き上がらせた。

 ルーカスとアンジェラの死を悼む祈りを捧げると、残された2人はダンションを再び進み始めた。
 2人とも漠然と広がる絶望的な気持ちを隠しながら。


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 戦いのパラグラフには、敵と主人公達の位置を示した、五目のようなマップが表示されています。
 このマップのうえで、機敏度の高いキャラクターの順に、移動、攻撃、魔法、防御のいずれかの行動を起こしていくのが戦闘の基本です。
 体力の減ったものを背後に退却させたり、強敵を複数の味方で取り囲んで攻撃するなど、高い戦術性をもつ戦闘が楽しめます。
 それにしてもダンションに入ったばかりだというのに、戦士と僧侶を失ってしまいました。
 かなりテンション下がっています。果たして戦力が半減してもクリアは可能なのでしょうか。

続く


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