冒険記録日誌
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| 2003年12月19日(金) |
ブラッドソード1 勝利の紋章を奪え!(デイヴ・モリス オリバ−・ジョンソン/富士見書房) その1 |
今回は久しぶりの長編ゲームブック、ブラッドソードネタで書いてみたいと思います。 皆様ごゆるりとお楽しみ下さい。
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あ、ブラッドソードをご存知ないですか。もちろんそんな方も、いらっしゃいますよね。 無理もありません。私だってゲームブックブーム当時は、読んでいなかったのですから。 私の場合、本屋で立ち読みした記憶はあるのですが、あの長々としたルール説明に敬遠していたのです。 しかし今読んでみると、他には見られないタイプの素晴らしいゲームブックであることがわかりました。 とても1日分の日記ではその魅力は語れませんが、ひとまず簡単に説明してみます。
ブラッドソードとはシリーズもののゲームブックです。 それは全5巻にわたる壮大なスケールの物語となっており、読者は同じキャラクターを引き続き使用して冒険を進めることができます。 さあまずは、第一巻の「勝利の紋章を奪え!」から手に取りましょう。 まずルールを読みます。 さっきも書きましたがその説明の長さにクラクラ。なんと50ページくらいあるのです! 魔法システムやキャラクターのレベルアップ、所持品は10個までしか所有できないなど、細々と書いてあって非常に面倒くさそうです。しかし、大半は戦闘ルールに関する説明が中心なので、慣れてくると他は意外に理解しやすく作られていることがわかります。 能力値は戦闘力・精神力・機敏度・生命力の4つだけですし、後は所持品のチェックくらいで簡単です。経験値はゲーム中であまり気にしなくていいでしょう。
冒険前に決めなくては、いけないことは職業の選定で、これは戦士・盗賊・僧侶・魔法使いの中から選びます。つまり4人のキャラクターが用意されているわけです。 そしてここからがブラッドソード最大の特徴ですが、このゲームブックの主人公は1人でなくてもかまいません。複数の読者が2〜4人を操作して遊ぶこともできるのです。この場合は一緒にゲームブックを読み、キャラクターを一人ずつ担当することで、ゲーム中は仲間として共に行動することになります。 2人用のゲームブックというものなら他にも存在しているのですが、どれも対戦用に作られたものばかりで、TRPGのごとく友達と相談しながら遊ぶことを前提としたゲームブックは、このブラッドソードだけです。 ただしゲームバランスをとるため、少数の冒険者で旅をする場合ほど、強いキャラクターで始められるようになっています。経験値も人数で割って分配されるので、最大の4人で冒険をすればその分、成長は遅くなるわけです。 まあ別に、普通のゲームブックのように1人の冒険者でプレイするのもいいし、1人で複数のキャラクターを操作してもかまいません。現代では私と一緒にブラッドソードをプレイしようという、奇特な方もいないので今回は1人で4人を操作します。
続く
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