冒険記録日誌
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2003年12月06日(土) 初めてのはみ出しゲーム(奥谷晴彦/白夜書房)

二見書房の有名ゲームブック「ドラゴンファンタジーシリーズ」のイラストを書いていた人といえばフーゴハル氏。
そのフーゴハル氏が現在毎月発売されているパズル誌「クロスワードランド」に奥谷道草というペンネームで、ページ欄外を使った「はみ出しゲーム」というミニゲームブック企画を連載していることは、この日記を読んでいる人ならお馴染みの話しでしょう。
しかし、この「はみ出しゲーム」はいつから連載していたのだろうと疑問に思いませんか?
今回紹介するのは、その記念すべき第1作目です。
「はみ出しゲーム」の歴史をずずずーーーーっとさかのぼって見ますと、最初は平成9年の6月号の雑誌に掲載されていたのですな。
掲載していた雑誌名も「クロスワードランド」ではなく「お絵かきパズルランド」となっています。現在連載している雑誌のそのものよりも長い連載だったわけですね。うひゃーー。
それで第1作目の内容ですが、瀬戸内海のある小島の洞窟で、宝捜しをするという王道ものです。サブタイトルはありません。洞窟はちょっとした迷路となっていて、やはり地図を書くことを推奨されているところを見ると、最初から「はみ出しゲーム」の基本は決まっていたようです。
とりあえず宝箱とその鍵が隠されている場所を発見すればエンディングです。最近の「はみ出しゲーム」に比べると割と簡単にクリアできるのですが、そこはフーゴハル。書き終わった地図を見て、ちょっとした発想の転換をしないと宝箱は発見できないようになっています。
もっとも私は地図を書かずにクリアしましたがね。捻くれ者ですから。

(おまけ)
この号には、「はみ出しゲーム」の他に「奥谷晴彦パズル実験室 第1回 五つ子創作紙芝居」というものが掲載されていました。(このころは奥谷道草というペンネームはまだ生まれていなかったようです)
これは、バラバラになった紙芝居の紙を、物語が成立するように並べ替えて下さいというパズル。
紙芝居自体の内容は、五つ子の女の子たちが悪い魔女の住む屋敷を訪問するというショートストーリーなのですが、これが絶妙のバランスで作られています。
組み立てが間違っていると物語が成立しないのではなく、五つ子の女の子たちが魔女に食べられてしまう話に変わってしまうあたりが面白い。
この紙芝居パズル。また復活してくれないかなぁ。


山口プリン |HomePage

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