冒険記録日誌
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| 2003年10月29日(水) |
奥様は名探偵 その1 |
(ネタバレ注意。“マナ亭奇談”をプレイ予定の方は読まないで下さい)
さて、北島夫人とゲームズが宮沢氏と話している頃、もう一組の私立探偵が“マナ亭”にやってきていた。 1人はもちろん私(山口プリン)である。もう1人もこの冒険記録日誌に時々登場する女性であった。 「なんなの。自分で解決できないからって、私に挑戦させるわけ?」 「まあまあ、奥様。君ならきっと北島氏を探し出せる。間違いないよ、うん」 「なんだか、めんどくさいなぁ。イチイチ75ページの見取り図に戻らないといけないしさぁ」 こうして奥様はぶつぶついいながらも、捜査を開始したのであった。
彼女ならきっと自分の見落としたものに気がつくはず。 私はページをめくる奥様を頼もしげに見上げる。 一方、自分は捜査のためにすっかり混乱した頭を整理する為に風呂に入ることにした。 そして、湯船の中でしばし考えこむ。 宮沢賢治の本、「弱」と書かれた部屋、何かを隠しているように見える従業員達。 これら全てのヒントがバラバラでつながらない。悔しいが、今は奥様に期待するしか方法がなかった。 風呂からあがったときも、奥様はテーブルの上で熱心に書き込みをしていた。 いったん取りかかると、素晴らしい集中力だ。
───ほほう。これはどこまで進んだのだろうか。
私が覗き込むと、奥様はとっくにマナ亭の捜査に飽きて、クロスワードパズルに挑戦しているところであった。
続く
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