冒険記録日誌
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| 2003年10月18日(土) |
超時空パイレーツ おみそれ3人組の冒険(樋口明雄/双葉文庫) その11 |
(ネタバレ注意!この作品をまだプレイしていない方は読まないで下さい。脱力して腰が抜けます)
こうしてナイトランドへの到着を果たした俺達は、女王の寝所に辿りついた。 いまにも女王の胸に短剣を突きたてようとしていたダークは、そのままの姿勢で文句を言ってきた。 「貴様ら、遅いじゃないか」 こうしてダークとの二度目の死闘が始まった。そしてさっきと同じような展開のあと、再びワープのシーンへ。 頼むぜ跳航機。今度こそあそこの世界にいくんだ。
(ここで運試し。今度はなんとか成功)
ポンッ、と音がして俺達が辿りついた先は・・・。 どこかの家の小さなリビングだった。 よく見ると、中央部にパソコンが一台据え置いてあり、その前でカタカタとなにやら一心に文字を打ち込んでいる男がいた。 男は突如出現した俺達に気が付いて、ギョっとした様子だった。 「な・・・なんだ君達は」 「お願いですが」 俺は彼に向かって、つとめて冷静に言った。 「この日記。冒険の結末を書かないでもらいたいんです。山口プリンさん」 山口プリンは、まだ動揺から立ち直っていない様子だ。 「な、な、な、なにを言っているんだ。本来、お前らは私のところじゃなくて、作者の樋口明雄にストーリーを変えてもらうよう頼みにいく(というより脅しに行く)という展開のはずでしょうが」 「そうなんですけど、やっぱあの最後のどんでん返しは日記で書いちゃいけないと思って」 「あのオチは“超時空パイレーツ”の最大の面白さですからね」 「そうそう。いくら“ネタバレ注意!”なんて書いていても、完全にネタをばらしちゃマズイでしょう」 「お、お前らなぁ〜。樋口明雄はおろか、日記の管理人の俺までコケにするかぁ」 「まあまあ、いいじゃないの」 「あんたもなんだかんだで、この作品のノリが気に入っていたみたいだし」 「あんまりごねていると、奥さんにチクっちゃうよ。あんたが辞めていたはずのパチンコに、この前行っていたこととか」 「ギャーーーー、それはやめてくれ。わかった、要求に従うから!」
というわけでこの冒険は、城西高校映画研究会の見事な活躍によって解決したのであった。 彼らの冒険の真の結末は、あなた自身でこのゲームブックを入手して確かめて欲しい。
完
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