冒険記録日誌
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| 2003年10月15日(水) |
超時空パイレーツ おみそれ3人組の冒険(樋口明雄/双葉文庫) その8 |
(ネタバレ注意!この作品をまだプレイしていない方は読まないで下さい。脱力して腰が抜けます)
俺達のワープの旅は続く。
中世風の世界の闘技場で、サーベルタイガーと対決する俺達。ワープ!
格闘ファンの集う世界を、(意味もなく)女になってさまよう俺達。ワープ!
宮沢賢治と、宮本武蔵と、日本昔話と、白鯨の小説がごっちゃになった世界(どんな世界だ?)を旅する俺達。ワープ!
「おい、いったい俺達はどこを歩いているんだ?」 「考えるな。ここは俺達の知っている世界とは(以下略)」 俺達は夢の中にいるような不条理な世界を果敢に冒険し、白い宝珠や金の鍵などのアイテムを着実に収集していった。 しかし、ここで話しは降着状態に陥った。重要アイテムのうち「銀の鍵」だけが見つからないのだ。 原因はわかっている。俺達は、これまでに十数回目のワープをして同じ世界に何度も到着しているのだが、7つの世界のうち、ある一つの世界だけは、未だに到達していないのだ。 銀の鍵はきっとその世界のどこかにあるに決まっている。 でもワープは運任せなので、ワープする度に6分の1の可能性に賭けるしかない。 ワープ! ワープ! ワープ! ワープ! ワープ! ワープ! 俺達は恐るべき事態にやっと気がついた。いくらやっても運がないときは駄目なのだ! そしてさらにはターミネーターのように恐るべき敵の姿も・・・・・・。
あるときは、江戸時代と地下鉄のあった最初の世界にやってきた。 すると、見覚えのある姿が─────。 「見つけたぞ。今度こそ切り捨ててくれるわっ。そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃそりゃ─────っ」 「うわぁ、無用ノ介に見つかった!!逃げろ」
ワープ!
ひたすら桜の広がる、宴会場の世界。 「おい、あのおっさん炭坑節を歌っているな」 「まて、今、なんと言った?」 「なにって、たんこう・・・・・・ぶし・・・」 桜の花がパアっと散って無用ノ介が飛び出してくる。 「そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃそりゃ─────っ」 「うわわわわぁぁぁぁぁ。逃げろぉ!」
ワープ!
「あなたのおかげで殺人事件が解決しましたわ」 「いやぁ、たいしたことはありません」 夕日をみつめながら、赤毛の女の子と砂漠を走る蒸気船の上でたたずむ俺達。 そのとき地平線の彼方から、小さな人影が。 「・・・・・・そりゃそりゃそりゃそりゃそりゃそりゃ─────っ」 「無用ノ介だ!」 「逃げろ!」
どこの世界に行っても襲ってくる無用ノ介。必死に逃げ回りながら、求める世界に辿り着いて、「銀の鍵」を入手できたのは30回目をこえるワープの後だった。
続く
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