冒険記録日誌
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| 2003年10月13日(月) |
超時空パイレーツ おみそれ3人組の冒険(樋口明雄/双葉文庫) その6 |
(ネタバレ注意!この作品をまだプレイしていない方は読まないで下さい。脱力して腰が抜けます)
次に俺たちが現れたのは、高層ビルが立ち並ぶ深夜の大都会だった。 遠目には、ビルの明かり達がきらめいて実に幻想的な美しさだ。 ただ、道路を歩いてみると住民の姿がまったく見えない。時間帯のせいだろうか?とにかく不思議な世界である。 カツーーン、カツーーン。と、俺達の靴音だけが響く。 いや。違う。 耳に神経を集中すると、ほかの音も聞こえる。気のせいではない。 誰かが俺達の後をつけているようだ。 「おい、逃げるぞ」 俺は和哉達に囁くと、脱兎のごとく走りはじめた。 謎の人間も今度ははっきりとした足音を響かせながら、走ってくる。 俺達は道端に停車してあった車に飛び込んだ。そしてアクセルと踏み込むと、猛然と高速道路を走り始めた。背後からは正体不明の車が追ってくる。 (注:なぜ都合よく鍵つきの車があるのか?高校生が運転できるのか?そもそも今まで高速道路を歩いていたのか?などと考えるのは、本書の正しい読み方ではないのであしからず) 猛然とカーチェスを続けるうちに、相手車両は派手なスピンをして脱落する。 この隙に俺達はビルの一軒に逃げ込むことにした。 物陰で隠れて待ち伏せる俺達。 しかし謎の人物は、銃を向けて渋い声でこう言った。 「隠れているのはわかっている。あきらめて出てくるんだな」 こうして俺達は捕まったのだった。
続く
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