冒険記録日誌
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| 2003年10月10日(金) |
超時空パイレーツ おみそれ3人組の冒険(樋口明雄/双葉文庫) その3 |
(ネタバレ注意!この作品をまだプレイしていない方は読まないで下さい。脱力して腰が抜けます)
「うわああああぁぁぁぁあ!!」 と、俺達はどこかの時空に落ちていき、ポンッと間抜けな音と共に道路に投げ出されたのであった。 「いったいどこなんだ。ここは」 立っている場所は土の長い道路。その両側には、長い白壁がずぅーっと続いていた。塀の上には松の木が見える。 とりあえず、この道を歩くべきか迷ったが、この世界の様子を確かめる為に白壁をよじ登ってみた。 すると、広い日本庭園が見えた。その先には立派な屋敷があって、ちょんまげ姿の男が2人話しこんでいるようだ。 「お代官様も相当な悪人で」 「なんのなんの南野陽子(あぁ、双葉ゲームブックらしい)。上州屋にはかなわぬよ」 ふたりはそう言ってのぞけって笑いはじめた。 なんか俺、まずいものを見ているのかな。 そう思ったとき、ふたりが塀の上にいる俺達に目を向けた。 「な、何者だ。貴様らぁ!」 「曲者だっ、皆のもの!狼藉者がここにおる。出会え出会えーーーーーーっ」 代官らしき男が叫ぶと、屋敷や庭石の影から忍者達が次々と飛び出して、襲い掛かってきた。 「なんだかよくわからんが、やばい!逃げるぞ」 俺達は屋敷から飛び出して道をひた走る。すると、今度は御用取りが提灯を手に追いかけてきた。 「御用だ。御用だ。御用だ」 必死に走りつづけると、前方に工事中の札とマンホール。そして公衆電話が見えた。 「なんだって、江戸時代にこんなものがあるんだ!」 「いいからマンホールに飛び込め。ここは俺達の世界とは違うんだ」 マンホールに潜り込んで、難をかわした俺達が辿りついた先は・・・・・・地下鉄だった。無機質なアナウンスがホームに響いている。 「代官所前ェ、代官所前ェ」 「なんだってこんなところに(以下略)」 「考えるな。ここは俺達の(以下略)」 「出発します。えー、次は、大名屋敷前ェ、大名屋敷前ェ」 アナウンスに促されるように電車に乗り込むと、そこには他には侍が1人腰掛けていた。
続く
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