冒険記録日誌
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2003年08月28日(木) プロ野球ファミリースタジアムVol.2 風雲オールスター戦(助川哲也/双葉文庫) その8

(前回のあらすじ)
9対3のオールスターズ側のリードという絶望的な状況で迎えた9回裏。
ツーアウトながら8番バッター“かげきよ”が出塁成功。
奇跡は起こるか?

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次の打席はピッチャー。迷うことなく、ここは代打だろう。
躊躇せずに、もっとも全能力が好調な“さんどら”を選ぶ。
「さんどら打つ!絶対に打つ!」
さんどらは自分に言い聞かせるように大声をあげると、打席に立った。
そして・・・打った!
これでランナー1・3塁。
次は1番バッターだが、ここはまた代打“わぎやん”を送り出す。
ぶんぶんバットを振り回しながら相手ピッチャーを威嚇するわぎやん。
そしてまたまた打った。しかも打球はグングンのびる!

スリーランホームラン!

場内は大歓声。選手達はガッツポーズをしながら帰ってきた。
「まだ点差はあるが、この調子なら大丈夫だ!絶対に追いつくぞ!」
「ウォーーーー!」
ベンチには激しい闘志がみなぎってきた。そうだ。俺達は勝つ為に、ここへきたんだ。
次の打席は2番バッター“とまり”、頼むぞ。
「ストライーーーーク。バッターアウト!」
がっちょーーーーん。
反撃はここまで。試合終了。
9対6でナムコスターズの完敗。月野監督の高笑いが聞こえてくる。
ちくしょう。くやし涙で視界が滲んできやがった・・・。


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つーわけで、見事な負け試合でした。
でもゲームブックとしては、予想外に良く出来ている気がします。
前作にあった育成モードを切り捨て、そのぶん試合の駆け引きなどの要素をパワーアップしたのが大成功でしょう。
内容は思いっきりギャグに走っているのですが、野球ゲームの迫力を伝えるにはこれが最善の方法じゃないかと思えますね。(料理アニメで言えば「ミスター味っこ」みたいなもんか)

ちなみに再試合してみたら、14対8でまたまたボロ負け。
月野監督さん、あんたやっぱオールスターズで戦う事自体が反則だよ。(と負け惜しみ)


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