冒険記録日誌
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| 2003年08月27日(水) |
プロ野球ファミリースタジアムVol.2 風雲オールスター戦(助川哲也/双葉文庫) その7 |
(前回のあらすじ)現在6回表。ただいまの得点は、6対3でオールスターズ側のリード。 ランナーを2人だしたところで、強打者ブルマンが登場!
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ピピ監督はおおいに悩んだ。 勝負か。ここは敬遠をして満塁策にでるか? よし、勝負だ。 「ピッチャー交代!“あるばと”を替えて“ぜひうす”」 ナムコスターズのピッチャー陣の中で、もっとも好調とされる“ぜひうす”をマウンドにあげる。 バッターボックスを見ると、さっきまであれほど騒がしかったブルマンが、バットをかまえたまま、微動だにしない。 「グルルルウッ!ナムコのピッチャー許さない。ホームラン打つ!」 マジに恐ろしい迫力だぜ! ぜひうすがボールを投げる。
ガッキィーーーーーーーーン! まずい。打ちやがった。 ライトの“あむる”が呆然と打球を見上げる。 ホームランだ。さらに3点追加か・・・。
6回裏〜9回表 ナムコスターズの攻撃は、チャンスだけは数度作るもあと一本が出ずに無得点。 クリーンアップの打力が不調なのは痛い。 一方で、ぜひうすの方もその後、毎回ランナーを出しながらも、なんとかピンチを切り抜ける。 9回表のピンチで代打登場した最強の打者“御見合”も見事打ち取り、ゲームは6点差のまま、9回裏に突入した。
9回裏 ナムコスターズの攻撃は6番バッター“りゅうび”から。 しかし、不調のナムコスターズ打線。“りゅうび”、7番バッターの“りょうま”ともども、あっさりアウト! ツーアウトで続くは8番バッター“かげきよ”。 かげきよはスタメンで唯一、打力好調のはずなのにここまでノーヒットだ。 「大丈夫。絶対に打つでござるよ」 時代がかったセリフを吐いて、バッターボックスに向かう。 本当にがんばってくれよ・・・・・・っと、おぉ!ヒットを打ったぞ。 崖っぷちながらランナー1塁。 まだまだ勝負を捨てるには早いぜ!
(ネバーネバーサレンダー!と思いつつ)続く
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