冒険記録日誌
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| 2003年08月08日(金) |
運命の巻物(リンダ・ロウェリー作/世界文化社) その5 |
<ゲームブック愛の物語 ─和解─> 「ミアリィにさわるな」 剣を持ったショーのたくましい腕が、次々とコブリンを打ち倒していきました。 しかし、コブリンは次から次へと登場してくるのです。 あなたは覚悟を決め、呪文をつぶやきました。 すると突如、爆発的に眩い光が発生しました。 あたり一面の真っ白となった洞窟の広間の中で、コブリン達がうろたえる声が聞こえています。 あなたは目を細め、片手をあげて光を避けながら、ショーを広間の外に引っ張り出しました。そしてしばらくの間、2人は必死に走りつづけたのです。 「はぁはぁ。もう大丈夫よ」 あなたは息を切らせながら、立ち止まりました。見るとショーがあなたをじっと見つめています。 「何を見ているのよ」 「君を見つめているんだ」 あなたは思わずカッと胸が熱くなりました。 「無理に平気なふりをしなくていいのよ。わたしがあなたをムカデやキリギリスに変えてしまうとご心配なのでしょう?」 「ミアリィ、落ち着くんだ」 「命令なんかしないで。そんなのわたしの勝手よ!」 「ミアリィ、黙りたまえ!」 あなたは驚いてショーを見つめました。 「君はすばらしい力をもっているんだ。僕ならすべてを引き換えにしてもおしくない力をね」 「ショー、からかわないで」 「聞くんだ!君はアンガーに魔法は邪悪なものと教えられたのだね。魔法を良く使うのも悪く使うのも君次第なのだよ。現にさっき、魔法の力で僕たちは救われたじゃないか」 「ショー・・・」
******************************************* 読者そっちのけで、長いパラグラフが続きます。 このあとミアリーさんは、結局ショーの説得を聞きいれました。 よかったですね。
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