冒険記録日誌
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| 2003年06月03日(火) |
炎の神殿(デイヴ・モーリス オリバー・ジョンソン/創元推理文庫) |
ジャングルの奥深くそびえる、炎の神殿と呼ばれる遺跡に潜入し、「カタクの黄金の偶像」を手に入れようとする話し。 通常のゲームブックの主人公は、無色透明なキャラクターが多いが、この作品はプロローグで因縁の魔術師、ダモンティールとの過去の経緯が説明されていて、ストーリーに深みを与えています。 ネタバレになるので書きませんが、ミンキーという子猿の相棒とのエピソードも印象的です。 昔にプレイしたときは、本書はものすごく難しい、戦闘シーンでもサイコロ運がよほど良くないとクリアできないだろうという印象でした。実際当時は、半分のところまですらクリアできなかったです。でも、先月になって再プレイしてみると、これが思ったよりあっさりクリアできました。 どうも昔の自分は「ゲームブックは自由に行動を選択できる=好きに行動して良いはずだ」という解釈をしていたようで、安全な道筋を探そうという発想が無かったみたいです。思い返せば以前は冒険中のヒントを理解せず、いかにも罠がありそうな入り口から進入しては、ゲームオーバーを繰り返すパターンが多かった気がします。これなら難しくて挫折していた他のゲームブックも、今プレイすれば大丈夫かもしれないなぁ。 まあ、そうはいっても「炎の神殿」が簡単なゲームバランスだったというわけでもありません。 前半は山場の戦闘シーンで、○○の選択肢を選ばなければいけないことに気づくまでが大変でしたし、後半は後半でダモンティールが生み出した、主人公のコピーとの戦闘が厳しすぎです。(勝率5割) そんなわけで、10数年越しに「カタクの黄金の偶像」と対面したときはなかなか感無量でした。
(追記) あれから時々プレイを重ねた結果、回復アイテムを使用することでコピーとの戦闘は比較的に安全に切り抜けられることがわかりました。 このシリーズの真の道探しは難しくやりごたえがあります。
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