冒険記録日誌
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| 2003年04月24日(木) |
輝け!ゲームブック魔法使いコンテスト 「エンチャンター」 |
たけたろう「エントリーナンバー19番。JICC出版局から“エンチャンター”の主人公、カールさんです。この作品はシリーズ物でして他にも“ソーサラー”や“スペルブレイカー”などがあります」 山口プリン「主人公はまだ子供といってもよい歳ですね。カール君は亡き天才魔法使いの息子でして、老師の言いつけで父親の仇の魔法使いを退治に行くわけです。老師は修行だとか定められた運命だとか言ってましたが、必要な魔法は旅の途中で見つけろだとか、なんだか無茶な話しです」 たけたろう「ふむふむ。続編では彼は大人にでもなっているのですか?」 山口プリン「私は他の2冊は持ってないので、主人公が同じカール君かもわかりません。今回は“エンチャンター”だけで判定しましょう」 たけたろう「それでは得点をお願いします」
名声点:★★ 芸術点:★★★★ 呪文数:★★(2〜19種類くらい) 戦闘力:★★★ 便利度:★★★
たけたろう「これも平均的な結果となりましたね」 山口プリン「特筆する呪文は特にありません。使える魔法は、REZROV(扉などを開ける)、CLEESH(敵を無害な生き物に変身させる)、SEINO(物を激しく動かす)などです。しかし魔法のシステムには特徴がありますよ。プレイヤーの判断で呪文をいつでも使えるのです」 たけたろう「ほほう。どういう意味ですか?」 山口プリン「つまり冒険中では“魔法を使うか?”という選択肢が基本的にないのです。そのかわり“呪文を使った方がいいな”と思ったら、そのパラグラフを記憶して、巻末に各呪文毎に書いてある対応表を見ます。そしてもし、使いたい呪文の対応表にそのパラグラフがあったら、その魔法が発動するパラグラフに進むわけです」 たけたろう「例えばこうですか。パラグラフ88で鍵のかかった宝箱がある部屋にいるとしますね。魔法を使う選択肢はないけど、もしREZROV(扉などを開ける)の魔法を使いたければ、巻末のREZROVの対応表を見る。そして“88→116”があったらパラグラフ116で魔法を発動させることができるという事ですね」 山口プリン「そのとおり。この場合、敵がいないのでCLEESH(敵を無害な生き物に変身させる)を使おうとしても、CLEESHの対応表に88のパラグラフはありません。唱えても効果がなかったという事ですね」 たけたろう「なるほど。これだと行き詰まっても、魔法の使い方次第で何か方法があるかもしれないとプレイヤーは考え込んでしまいますね。面白いです」 山口プリン「そうでしょう。ゲームブック製作者もいろいろ考えますよね」 たけたろう「さて、ゲームブック魔法使いコンテストも、いよいよ次の方が最後となりました。果たして最後に登場するのはいったい誰でしょうか!」
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