冒険記録日誌
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2003年04月13日(日) |
輝け!ゲームブック魔法使いコンテスト 「魔法の王国シリーズ」 |
たけたろう「エントリーナンバー10番は、富士見文庫の魔法の王国シリーズの主人公。カー・デリングさんです」 山口プリン「魔力の杖、魔術師の王冠、魔域の対決、と続く3部作ですな。最初は魔法を知らない山育ちの少年だった彼が、成長するにしたがい魔法の学習に夢中になるあまり少しずつ健康を損なっていくという、ストーリー以外にも魔法使いの生涯を垣間見ることのできる点が興味深いゲームブックです」 たけたろう「剣も使える魔法使いが多いゲームブック界では、珍しく正統派な存在ですよね」 山口プリン「そうですね。それに魔法を唱える前に生きたクモを飲み込むとか、魔法の準備のシーンが凝っています」 たけたろう「それでは得点をどうぞ!」
名声点:★★★★★ 芸術点:★★★★ 呪文数:★★★★★(不明) 戦闘力:★★★★ 便利度:★★★★★★★
たけたろう「出ました!総得点がソーサリーと同点!」 山口プリン「D&Dの世界をベースにしたゲームブックですから、魔法の種類は豊富です。戦闘以外に使用する魔法も充実しています。“魔域の対決”の頃の彼は、階段を降りるのにも苦労するほど足腰が弱っているのですが、代わりに“姿なき従者”や“テレポート”などの魔法で用事をすます生活をしているのですよ」 たけたろう「呪文の数が不明との事ですが」 山口プリン「このゲームブックは小説志向が強いので、魔法システムが二の次になっています。一応ルールには、使える魔法のリストがありますがね。他に彼が知っていても登場しない呪文や、リストにあっても結局最後まで出番のない呪文などが多いのですよ」 たけたろう「そういえば冒険中に魔法を使用するシーンが、思ったより少ないですよね。なんだか残念だなぁ」 山口プリン「いや。魔法使いの真の武器は、呪文そのものよりも知識を生かした判断力ということでしょう。その意味では魔法使いに焦点をあてたゲームブックとしては、最も成功しているのではないでしょうか」
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