冒険記録日誌
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| 2003年02月26日(水) |
頭山(ショートゲームブック) |
1.あなたは桜を見にぶらぶらと、公園にやってきました。 しかし残念ながら桜はとっくの昔に散って、さくらんぼが生えています。 あなたは勢いよく、さくらんぼを種まで飲み込んで食べました。 しかしある日、あなたの頭からなんと桜の木が生えてきたのです。 あなたは桜の木を育てますか(4へ)、除草剤をかけて枯らしますか(7へ)。
2.土をかぶせておくと、ありゃ。また芽が生えてきました(4へ)。
3.木を抜くと、頭に大穴があきました。みんなぶつぶつ言いながら帰っていきます。 あなたは満足して安眠をしました。 しかし一難去ってまた一難。しばらくすると雨が降って大穴に水が溜まり、池が出来てしまったのです。 頭の池には魚が泳ぎ始め、釣り人が竿を持って小船で漕ぎ出すようになりました。針が髪の毛に引っ掛かったり、痛いったらありません。 あなたは我慢しますか(8へ)、逆立ちして水を出しますか(6へ)
4.桜の木はスクスクと育って、春になると桜の花が咲きました。 そのころになるとあなたの頭は、人々に有名になっていました。 近所の人たちが花見にやってきて、あなたの頭の上で宴を始めました。 夜中までお酒を飲んでみんなが騒ぐので、あなたは寝る事もできません。 あなたは、怒って木を引っこ抜きますか(3へ)それとも一緒に騒ぎますか(5へ)。
5.あなたは一緒にみんなと騒いで楽しみました。 その後も水をやったり、肥やしをやったりして育てていました。 そのうち桜は散ってサクランボが生えたので、またあなたは食べてみました。 するとあなたの頭に桜の木が生えてきました(1へ)。
6.あなたが逆立ちをすると水はザバーと流れました。 頭の軽くなったあなたは気分良く背伸びをしました。しかし穴はどうしましょう? 土をかぶせておくなら(2へ)、放置しておくならまた雨が降って水が溜まります(8へ)。
7.除草剤で桜の木はシュンと縮んでしまい、ついでにあなたの髪の毛もパアと散ってしまいました。 あなたはピカピカの頭を撫でながら、少々薬が効き過ぎたなと思いました。終わり。
8.夏になると子供たちもやってきてバシャバシャと泳ぎ始めました。あなたはズブヌレです。 冬になると氷の上でみんなが遊んでいます。何度も尻餅をついて、あなたの頭に響いてきます。 そして春になってまた釣り人がやってくる頃、あなたは耐えられなくなりました。 そして、えぃっ。と、頭の池に身を投げて死んでしまったのです。終わり。
******************************************* シュールな落語ネタゲームブックです。これに意味なんか考えているようでは、人生を無駄にします。 元ネタの「頭山」という落語が私は大好きなのですが、しばらく前のニュースでこれをアニメにしたものがヒットしていると聞いて、ゲームブック版も作ってみようと考えました。 あの不条理な世界がうまく再現できていますでしょうか?
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