冒険記録日誌
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| 2003年02月23日(日) |
ポケットモンスター(沙藤いつき/小学館) |
あの記録的人気ゲームとなった「ポケットモンスター」ことポケモンを原作にしたゲームブックです。原作のことは、もはや説明不要ですよね。 もしゲームを知らない人でも、あの国民的人気のネズミとなった“ピカチュウ”は見たことあるのではないでしょうか。 ポケモンブームの頃には、既にゲームブックブームが絶えて久しかったのですが、なぜか1997年末に小学館から「ゼルダの伝説」と「鉄拳3」、そしてこの「ポケットモンスター」の3冊のゲームブックが発売されたのです。 えらいぞ、小学館。もっとも発売当時は私はゼルダしか購入していませんでしたが。
さて、ゲームブックの「ポケットモンスター」は、読んでみると直ぐわかるのですが、元ネタはゲームソフトというよりそのアニメ版のようです。 冒頭にもTVアニメの1話(旅立ち)から14話(対マチス戦)までをストーリーにしたと書かれていて、挿し絵もアニメのカットをそのまま利用しています。 アニメ版と同じく主人公はサトシ君。もちろん冒険の最初からピカチュウと一緒です。 カスミやタケシなどの仲間も登場して一緒に旅をするところも同じ。ストーリーは完全な一本道です。選択肢は度々登場しますが、どちらを選んでもすぐに同じ展開へ戻されます。 道中でゲームオーバーになることはほとんどなく、誰でも最後まで進むことができるでしょう。エンディングも一つです。 こう書くとつまらない印象なのですが、もともとアニメ版のストーリーがよく出来ているうえ、文章力もあるのでよくアニメの雰囲気を伝えています。私はアニメを見ていなかったのですが、その面白さに一気に最後まで読んでしまいました。 また選択肢でストーリーが大きく変わらない代わりに、ゲットできるポケモンの数に影響したり、ポケモントレーナーとしてのレベルが下がることはあります。 この結果は最後にオーキド博士が登場して、プレイヤーの腕をランク付けするときに影響します。もっとも例え最低の評価でもオーキド博士は「しかし、こんな状態でもたどりつくとは、わしゃ、なんだか感激じゃ」とか言ってくれるので、気分が凹むことはありません。ちなみに私は最高から3番目、平均的な評価でした。
ところで本書の作者は“沙藤いつき”となっていますが、やはりペパーミントゲームブック「トラブルくらぶ事件ファイル オリーブたちのアブない放課後」を書かれた方と同一でしょうか。 もしそうなら、ゲームブックブームが去って、5年以上たってからゲームブックを再び執筆していたなんてそれこそ、わしゃなんだか感激じゃよ。
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