冒険記録日誌
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2003年02月21日(金) 地底のブラックホール(エドワ−ド・パッカ−ド/講談社)

地底のブラックホール。なんだかよくわかりませんが、やはり凄いタイトルと思います。
中身の方は選択肢を選ぶだけの分岐小説タイプのゲームブックで、いわゆる古典SF小説の定番のようなお話です。
主人公はまだ若い科学者。
冒険の前に「地球の内部は大きな空洞である」と主張する、ブルックナー教授の論文が掲載されています。
教授の理論によれば、10億年以上も昔に小さなブラックホールが地球に衝突して中心にとどまり、内部の熱いマグマを吸収したというのです。
だから地球の内部に立てば、黒い太陽をあおぐことになり、高い山に登れば黒い太陽に吸いこまれる危険もあるという、不思議な地底世界が見ることが出来るのだそうです。
そしてグリーンランドで発見された底なしのクレバスこそ、この地底王国へつながる唯一の連絡口。 主人公がそのクレバスの淵に立ったところから物語は始まります。
と、まあ基本的にはそんな設定があるのですが、この作品では分岐するたびに物語がまったく別物の展開に進んでいくので、プレイするたびに新しいストーリーを楽しむことができます。
反面、全体のパラグラフ数がわずか108しかないので、一つ一つの物語は非常に短いです。
1回クリアするのに10分もかからないでしょう。
読み物としての印象は、ひと昔前の小学生向けの学習雑誌に連載していた冒険小説のようなノリ。
総じて、やや低年齢層向けに作られたゲームブックといった感じです。


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うーむ。なんだか三日間続けて同じようなレビューを書いているな。
「ドラキュラ特急」「謎のピラミッドパワー」「地底のブラックホール」の三冊はいずれも、講談社の“アドベンチャーブックス”というシリーズの一冊。どれも話しの設定が違うだけで、ゲーム性や文章表現が全部同じような内容に思えるので、感想を書くとどうにもこうなってしまうのです。
このアドベンチャーブックスシリーズは20巻まで発売されていたようですから、当時はそれなりに人気があったようですね。ゲームブックブーム万歳です。
今になって全巻集めようとしても至難の業でしょうが、「人間爆弾デミトリウス」だの「ジンカ博士の異次元空間」だの、他の作品も非常に面白そうなタイトルをしていて興味をそそります。これらも是非読んでみたいものです。
古本屋で見かけたら、皆様こちらにご一報を願います。


山口プリン |HomePage

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