冒険記録日誌
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| 2003年02月20日(木) |
謎のピラミッドパワー(リチャ−ド・ブライトフィ−ルド/講談社) |
謎のピラミッドパワー。なんだかよくわかりませんが、これも凄そうなタイトルです。 中身の方は選択肢を選ぶだけの分岐小説タイプのゲームブックで、いわゆる疑似科学小説の定番のようなお話です。 主人公はまだ少年。 ピラミッドの新たな秘密を研究しているおじさんから、ピラミッドを調査してみないかと誘われ、ぼくは単身おじさんの元に向っています。 おじさんの研究によると、ピラミッドの上部で集められた精神エネルギーをあびればすべてを見とおし、理解する目が得られ、テレパシーで会話ができるようになるそうです。おじさんとハッサン、ぼくたち3人は、クフ王のピラミッドの真下にある部屋にたどりつくと、不気味な音をたてて床が割れ落ちます。懐中電灯で照らしてみると、なんと床の落ちたところに新しい部屋を発見しました。 と、まあ基本的にはそんな設定があるのですが、この作品では分岐するたびに物語がまったく別物の展開に進んでいくので、プレイするたびに新しいストーリーを楽しむことができます。 おじさんの研究をつけねらう悪い組織と戦ったり、砂漠で遭難して救助を求めるサバイバルになったりと、ピラミッドとは無縁の展開まで多く用意されています。 もっとも、全体のパラグラフ数がわずか116しかないので、一つ一つの物語は非常に短いです。 1回クリアするのに10分もかからないでしょう。 読み物としての印象は、ひと昔前の小学生向けの学習雑誌に連載していた冒険小説のようなノリ。 総じて、やや低年齢層向けに作られたゲームブックといった感じです。
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