冒険記録日誌
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2002年08月16日(金) 海賊の秘宝(ジム ガスペリ−ニ/二見書房)

タイムマシンアドベンチャーというシリーズの一冊。
時空を飛び越えるマシンをもった主人公は、未来からやってきた中央時間管理局の特別捜査員なのです。
今回の使命は海賊船のうようよいる17世紀のカリブ海へ旅立ち、沈没した輸送船から、ピース・オブ・エイトという貴重な銀貨を回収してくること。
沈没船の座礁を知る為、輸送船の乗組員となりすまして、沈没の瞬間に立ち会ったり、時代をかえて沈没船の回収に参加したりと、いろんな角度から同じ事件に関わっていきます。
時空を超えていろんな箇所に主人公は移動可能。面白いのは例えエピロードの途中でも、いなくとも良いと判断したら、違う時代に移動できることです。
例えば自分が船長になって航海していても、海賊に捕まったら自分だけとっととタイムスリップで逃げられるわけ。このへんの、後のことはどうとでもとなれ、という無責任感覚が妙に楽しいです。
またこのゲームブックは選択誌を選ぶだけのタイプなので気軽に挑戦できます。
選択誌を間違えると、同じ時代(パラグラフ)を何度もぐるぐると回るハメになりますが、ゲームオーバーがないので、誰でもいずれは必ずクリアできる内容でした。(タイムパラドックスの問題が起こらないのか疑問ですけど)

余談ですが本文中でタイムマシンをいじっていると、住民に本を読んでいただろうと指摘されるシーンがあります。
つまり主人公のもっているタイムマシンとは、本書(海賊の秘宝というゲームブック)のことらしいです。
未来からきた主人公がもっているタイムマシンがゲームブック。
なんだか絵的に笑えますね。


山口プリン |HomePage

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